阪神・佐藤輝がキング5号 逆転連敗も奮闘猛打ショー!“着火マン”になって連敗打破せよ
「DeNA5-4阪神」(19日、横浜スタジアム)
テルが打っても勝てんのか…。阪神・佐藤輝明内野手(23)が相性の良い横浜でリーグトップに並ぶ特大の5号ソロ。開幕戦以来となる今季2度目の猛打賞をマークした。しかし、チームは4点リードを守り切れず逆転負け。ビジターでは開幕から10連敗となった。借金も今季ワーストタイの14に逆戻り。なんでこんなに勝てんのや。
表情に悔しさがにじむ。試合後の佐藤輝は「みんなバッティングも悪くないと思うので、何とか相手より点を取れるように」と必死に前を向いた。巨人・丸と並ぶセ・リーグ本塁打ランキングトップタイの一発は空砲に。それでも背番号8の存在が明日への希望だ。
弾丸ライナーを右翼席へ突き刺した。3点リードの二回、2死走者なしの場面でロメロを捉えた。「必死に食らいついた結果でした」。追い込まれていたが、昨季のようなもろさはない。集中力を研ぎ澄まし、最高の結果を叩きだした。
初回は1死から左翼線へ二塁打、五回は左腕の田中健から右前打を放ち、サイクル安打に王手をかけた。「特にサイクルのことは頭になかった」と振り返りつつ、「しっかり塁に出られたのでよかった」。開幕戦以来の猛打賞で打率・293と上昇させた。
伝説を残した球場でまたも大暴れした。ルーキーイヤーだった昨年4月9日・DeNA戦で右中間へ場外アーチ。日本人離れした飛距離で球界をざわつかせた。昨季の対DeNA戦は打率・301、6本塁打、18打点と好相性。今季も相手に恐怖感を与えている。
2番に入っている佐藤には、決定打が出ない打線のカンフル剤としての役目が期待されている。本人も「早い打順で回ってくるので、ヒットを打つこともそうですし、塁に出ることも大事」との意識を持つ。
得点には結びつかなかったものの、七回は2死走者なしから四球で出塁し、今季2個目の盗塁も決めた。3試合連続で四球を記録し「フォアボールを今日も取れたので、そこもよかったと思います」とうなずいた。
矢野監督は「左投手からもしっかりした打撃をしているんで。内容もしっかりある。四球もよかったし」と評価。偶然の結果ではなく、打つべくして打っている。
しかし、チームは再び連敗。序盤に4得点を奪った打線も中盤以降はつながりを欠いた。一日も早く投打の歯車をかみ合わせ、大きな波に乗っていきたい。
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