阪神・青柳、空気変える 15日・巨人戦で今季初先発 ムードメーカーがどん底虎救う!

 負の流れを断ち切ってくれ-。開幕投手に内定しながら新型コロナに感染して離脱した阪神・青柳晃洋投手(28)が、15日・巨人戦(甲子園)で今季初先発に臨む。ここまで17試合を戦いながらわずか1勝に沈むチームの状況を「どん底から、さらにどん底」と評した右腕。昨季2冠を手にした男がきっと、泥沼から抜け出す光明を見せてくれるはずだ。

 苦しいチーム状況に風穴を開ける。柔らかい語り口の中にも、青柳は決意をにじませた。

 「みんな勝とうと思ってやっていることですけど、結果的に勝てていないので。悔しい部分はありますけど、僕がやることは変わらない。僕は1軍の状況を全然知らないので、逆にフラットに入れるというか。テレビで見ていると重い雰囲気がありますけど、少しでも空気が変わったらなと思いますね」

 右腕が「どん底から、さらにどん底」と表現したように、チームは苦境に立たされている。17試合を消化してプロ野球ワーストの勝率・063。13日には先発ローテに入っていた伊藤将&藤浪の新型コロナウイルス陽性が判明し、追い打ちがかかった。この日は藤浪の代役を務めたドラフト3位・桐敷(新潟医療福祉大)が2回2失点で降板。前夜に続き小刻み継投に入ったものの、2番手・尾仲も2失点と流れを呼び込めず、チーム防御率は12球団ワーストの4・45となった。

 何とかこの状況を打破するために、青柳は「僕は暗く野球をやらないように、(空気を)変えられたら」と力を込める。自身も、開幕投手に内定していたもののコロナ感染により離脱。悔しさを乗り越え「体的には本当に問題ない」と万全の状態まで準備してきた。

 出遅れた分、「僕自身は安定して(ローテを)回りたいという気持ち…、というか回らなきゃいけない」と思いは強い。矢野監督も「頑張ってもらいたい」と望みを託した。

 この日は鳴尾浜でショートダッシュなどを行い、最終調整。「チームが勝つ可能性があるような投球ができたらなと思います」。終始、明るい表情で思いを語った右腕が、虎の流れを変えてみせる。

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