阪神・小川 緊急先発で大奮投 4回2/3を2安打無失点「最低限の仕事できた」
「中日1-0阪神」(13日、バンテリンドーム)
一平ちゃんはよく頑張ってくれた。阪神はこの日、先発予定だった伊藤将が新型コロナウイルスの陽性判定を受ける緊急事態が発生。“代役”として、小川一平投手が急きょ先発マウンドを託された。
「急きょ決まった先発でしたが、緊張することなく投げることができました。途中降板となり岩貞さんに助けてもらいましたが、自分自身、最低限の仕事ができたと思います」
今季は初の開幕ローテ入りを果たすも先発で2戦2敗。チーム事情から再び中継ぎに配置転換となり、前回9日・広島戦(甲子園)では36球を投じて2回3失点だった。中3日で巡ってきた3度目の先発で4回2/3を2安打無失点。打線の援護に恵まれなかったが、勝利への執念をつなぐ力投だった。
初回は、先頭・大島に右前打を浴びると、続く岡林が送って1死二塁。いきなり得点圏に走者を進められ、A・マルティネスに死球を与えて1死一、二塁のピンチを背負った。それでも、4番・ビシエドを中飛に。前夜に同点適時打を放った阿部は147キロ直球で空振り三振に仕留め、何とか踏ん張った。
二回以降はテンポ良くアウトを重ね、四回まで無安打投球。五回、先頭・石川に右前打を浴びるなど2死二塁のピンチを迎えたところで交代が告げられたが、代わった2番手・岩貞が大島を3球で二ゴロに片付けた。
五回途中までマウンドを守った右腕に、矢野監督はねぎらいの言葉を送る。「どこまで持つかというかね。『三回ぐらいかなぁ』っていう気持ちはあったんで。あそこまで行ってくれたというのは大きかった」。チームは開幕から16試合でいまだ1勝と苦しい暗闇の中。3年目右腕が必死に放った光が、今後につながると信じたい。
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