阪神・小川 ホロ苦プロ初先発 5回2/3を4失点 五回まで1安打好投も六回に力尽く

 4回、山田のスイングを確認する小川(撮影・北村雅宏)
 ヤクルト打線相手に好投する先発の小川(撮影・飯室逸平)
 6回、失点し降板する小川(右)=撮影・山口登
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 「阪神0-6ヤクルト」(26日、京セラドーム大阪)

 阪神は投打に精彩を欠き、連敗を喫した。プロ初先発となった小川一平投手(24)は、五回までわずか1安打に抑える好投を見せたものの、六回につかまり黒星を背負った。それでも、首脳陣は投球を評価し、今後に期待を寄せていた。

 よく頑張った-。マウンドを後にする小川に注がれた拍手は、ファンからのエールがこもっていた。プロ初先発に挑み、5回2/3を4安打4失点。107球の奮闘も打線の援護に恵まれず、最後は力尽きた。

 この日初めて招いたピンチが、失点へつながってしまった。0-0で迎えた六回。先頭の投手・高橋に遊撃内野安打を許すなど2死二、三塁のピンチを背負うと、村上にはストレートの四球で満塁に。続くサンタナに2点中前適時打を浴び、先制点を献上。そのまま交代が告げられた。

 「相手投手との我慢比べの中で、打たれたくないという気持ちが強くなりすぎてしまい、四球絡みで失点につながってしまった。少し逃げてしまっていた部分もあった」

 グラウンドに一礼してベンチへ戻ると、祈るように両手を合わせて、2番手・渡辺を送り出した。だが、渡辺も流れを止められず、長岡、オスナに連続適時打を浴び、悔しい黒星を喫した。

 それでも、先発としての力量は示した。五回までは1安打無失点の好投。最速151キロの直球に多彩な変化球を駆使して6三振を奪った。矢野監督も「落ち着いて投げてたね。自分の今できることは、しっかりやれていた」と評価。その上で、「3回り目。あのピンチをどう乗り越えていけるのかが、一平自身が勝つピッチャーになっていけるところかな」と成長を願った。

 開幕投手に内定していた青柳の新型コロナウイルス感染などにより、巡ってきた先発機会。27日に1軍で先発するドラフト3位・桐敷(新潟医療福祉大)、2軍戦で先発するガンケル次第でもあるが、次戦について福原投手コーチは「チャンスもあると思いますし、もっともっと次回はいいピッチングをしてもらいたい」と期待を寄せた。壁を乗り越え、次こそ白星をつかむ。

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