【藤田平氏の眼】阪神・佐藤輝 22年型アーチ

 「オープン戦、ソフトバンク6-9阪神」(16日、ペイペイドーム)

 キャンプからの取り組みが実ってきたような一発だ。阪神・佐藤輝が二回に放った3ランは中堅からやや左方向。今年は反対方向のバッティングを意識しているだけに、彼が目指しているものを出せた内容だったといえる。

 本塁打王のタイトルを獲得したタイガースの左打者と言えば掛布やバース。2人とも左方向の打撃を見せた。ホーム球場は甲子園で浜風が吹く。タイトル争いに絡んでいくには、どうしても反対方向のバッティングが必要となってくる。

 そして今年の佐藤輝は、キャンプ中の紅白戦で藤浪から打った左翼への本塁打をはじめ、レフト前や左中間の打球を目立たせてきた。さらに、この日は力を入れないスイングでバットのヘッドを効かせた本塁打。昨年まで引っ張る打撃が特徴的だったが、どの方向でもフェンスを越える打球を打てるバッターだ。今のような打撃を続けていければ本塁打数も打率も残せる。

 また、打球も上がり始めた。オープン戦に入り引っ張ろうという意識が強すぎたように見えたが、ここ最近になり再びセンターへ打ち返そうとする意識が戻り始めたようだ。このことが、打球角度ににもつながっている。

 開幕から4番を任されそうで、打席の様子が落ち着いている。昨年の経験から他球団投手の情報や知識を得られた上、バッティングも分かってきているようだ。力を入れずともヒット、ホームランは打てる。今シーズンはタイトル争いに絡む内容を期待している。

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