阪神・佐藤輝 鳥谷氏の鉄人魂継承だ 子どもに勇姿を 全試合フルイニング出場誓う
阪神・佐藤輝明内野手(22)が14日、球団OBの鳥谷敬氏(40)らと「沖縄県立南部医療センター・こども医療センター」を訪問し、小児病棟の患者約60人に球団グッズを贈った。子どもたちのため試合に出続けることにこだわった鳥谷氏のように、今季は全試合フルイニング出場を目指すことを誓った。
鉄人の意志を引き継いでいく。2006年から計14回、シーズン前に同病院を慰問してきた鳥谷氏はグラウンドでプレーする立場でなくなったことから、球団に現役選手と共に訪問することを依頼。それに佐藤輝らが快諾し、実現した。
病気と闘う子どもたちに勇姿を届けたい-。鳥谷氏の歴代2位の1939試合連続出場、歴代4位の667試合連続フルイニング出場の偉業は、決して自分だけのためのものではなかった。佐藤輝は「(試合に)出ないと見てもらえないのは当たり前だし。そういう意味では頑張っていきたい」と鉄人継承を誓った。
その第一歩として、今季のフルイニング出場を目標に掲げた。「できるだけ長いこと出られるように。バッティングだけでなく、守備も」。球場に来れば、テレビを見れば常に背番号8が試合に出ている。そういった姿を応援してくれる人たちに届けたい思いだ。
社会貢献活動は初めてで「今回、こういった引き継ぎという形でできて。いい機会というか、すごいうれしいです」と来年以降も続けていく。子ども好きだと言い「会えるようになったら直接会って、声を掛けたい」。将来的には球場に招待することも検討していく。
コロナ禍のため院内には入らず、鳥谷氏と入り口前で病院スタッフに球団グッズと寄せ書きを手渡した。鳥谷氏には「しゃべり方とかすごいクールで、かっこいいなと思いました」と尊敬のまなざしを向けた。会話は「ちょこっとだけ」と多くを語り合うことはなかったが、虎の新旧スターが子どもたちに真心を贈った。
甲子園で遊撃を守り、数々の記録を打ち立てた鳥谷氏。22歳の佐藤輝が、懸命にその背中を追っていく。
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