【藤田平氏の眼】“バットが先”の阪神ドラ6豊田は面白い 高山ら良い頃を思い出してほしい

 「2軍練習試合、阪神10-5四国銀行」(12日、安芸市営球場)

 今のまま突き進んだ方がいいだろう。今回は阪神2軍の高知・安芸キャンプへ足を運ばせてもらった。この日は四国銀行との練習試合が行われ、ドラフト6位・豊田(日立製作所)が2本のタイムリー。素直ないい打撃をしている印象だ。

 具体的には“バットの出”がいい。そのため腰が開かず、バットが最短に近い距離で出ている。バッティングはバットが先、それから腰が回転していくイメージが大切だ。豊田は1年目が大事。アマチュア時代にやってきたことを、そのまま出していくことを意識した方がいい。そこに力強さが加わり飛距離が出れば面白い。

 一方で高山、原口、陽川ら30歳前後の選手たちの状態が気になった。人それぞれで課題は異なるが、共通して言えることは“バットの出”だろう。バットが先に出るイメージでなければならないが、高山らは腰が先になってしまっている。こういう打撃は懐が浅くなってくるのだ。

 本当なら1軍の沖縄で春季キャンプを過ごしてほしい戦力たちだ。今一度、高山らは自身が良かった頃の練習法などに立ち返ってみてもいい。安芸まで応援に来てくれているファンの姿も見られた。期待に応えてもらいたい。

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