阪神・佐藤輝 実戦初打席でチーム1号!リベンジ藤浪撃ち 空振りもなく進化の兆し
「阪神紅白戦、紅組2-4白組」(5日、宜野座村野球場)
阪神・佐藤輝明内野手(22)が5日、今季初実戦の紅白戦で紅組の「4番・右翼」で出場。白組先発・藤浪晋太郎投手(27)から“チーム第1号”となるアーチを左翼に架け、周囲の度肝を抜いた。昨年は空振り三振に仕留められた相手にリベンジに成功。「コンタクト率」の向上を掲げていたが、試合は空振りも一度もなし。進化の兆しを感じさせた。
“2022年初打席”、佐藤輝がいきなりぶち上げた。宜野座を舞台に1年ぶりに実現した佐藤輝VS藤浪の夢対決。10球に及ぶ激闘の末、球場中に乾いた打球音が響く。まさに圧巻の“藤浪撃ち”。今年もパワー健在だ。
「しっかり振ることだけを考えていました。今日はいい感じで振れたと思います」
0-0の二回先頭で迎えた第1打席。藤浪が10球目にギアを上げて投じた外角高めの直球を、反応打ちのような振りで一閃(いっせん)。「コースに逆らわず外めの球をあっちに打てたのは良かった」。白球は左翼方向へ一直線に伸び、そのままスタンドイン。虎党のどよめきも収まらない。
昨年の紅白戦では、藤浪にオール直球勝負で、155キロ直球で空振り三振に抑えられた。その際、外角高めの直球にバットが空を切ったが、同じようなコースを仕留めたのは進化の証明。「成長したんですかね。甲子園は浜風がありますし、そういう打球がもっと増えれば」と新たなテーマを設定する。
そして、もう一つ成長を感じさせたのがコンタクト率だ。昨季までは空振りするシーンも際立った佐藤輝だが、この日対戦した藤浪、渡辺、小野の3投手にはファウルかフェアゾーンへ飛ばし、来た球にアジャスト。打つべきボールを打ちに行く2年目の進化が見られたが「ああいう球をもうちょっと早く捉えられるようにしたい」と今後は一振りで仕留める技術を高める。
1点リードの五回2死走者なしでも、小野の直球を捉えて左中間へ二塁打を放った。「ボールの真ん中を叩くようにしています」という意識が好結果につながっている。
矢野監督も「いろんな場面で感じるけど、目立つところで打てる」と大物ぶりを絶賛し「いいスタート。打席の迷いがなくなると思う。明日も輝(佐藤輝)が1面になるんやろう」と笑顔を見せた。
“初打席”から最高のスタートを切った佐藤輝。年明けにも宣言した「ホームラン100本」を目標に掲げた背番号8が、キャンプ中にきっかけをつかみ、大ブレークの1年とする。
◆昨春キャンプの藤浪VS佐藤輝VTR 2月7日の紅白戦(宜野座)、佐藤輝は紅組の「1番・右翼」で先発し、四回先頭の第2打席で白組2番手の藤浪と初対戦。148キロ、152キロ、150キロ、155キロと4球オール直球勝負で空振り三振に斬られた。
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