阪神・青柳 全タイ獲る!由伸ができるなら「無理じゃない」 大台突破、笑顔で宣言
阪神・青柳晃洋投手(28)が20日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、7000万増の年俸1億2000万円でサインした。さらなる高みへ、今季、最多勝をはじめとした投手4冠や沢村賞などを獲得したオリックス・山本の名前を挙げて、来季のタイトル総ナメに意欲を示した。チームを優勝へ導くためにも“由伸超え”の活躍を見せる。(金額は推定)
晴れやかな笑顔を浮かべた。青柳が倍増以上で大台を突破。「球団には最大限の評価をしてもらえたと思うので、満足です」と充実感がにじんだ。
今季は25試合の登板で13勝6敗、防御率2・48、勝率・684。最多勝と最高勝率の投手2冠に輝いた。3年連続で先発ローテに定着し、球団からは「結構、貯金もできているところ」を最も評価を受けた。勝ち越しはプロ6年目にして初。通算でも38勝34敗と貯金を作った。
「僕1人で獲ったものじゃないですけど、チームが勝ったということがうれしく思います。矢野監督にずっと『13勝する』と言っていたので、やっと有言実行できて良かった」
それでも満足はしていない。改めて来季の目標に15勝と開幕投手を掲げ、23年に開催予定のWBC出場にも意欲。獲得したいタイトルを問われると、力強く言い切った。
「獲れる範囲なら全部、獲りたいです。現に由伸(山本)が獲っているので」
共に東京五輪を戦ったオリックス・山本は今季、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率の投手4冠に加え、沢村賞やMVPなどタイトルを総ナメ。先発投手としての境地を目の当たりにし、「現実的に『何言ってんだ』と思われるかもしれないですけど、物理的に無理じゃないので」と闘志を燃やす。
恩返しの意味も持つ。19日には金本前監督のオンライントークイベントに参加。そこで青柳の初登板時の話になった。当時、制球面を不安視する声が上がることもあった中で、金本氏は「こいつは3年後ぐらいには2桁とか普通に勝つ投手になってると思うよ」と返していたという。「金本さんには『俺の時に活躍しろ』って言われましたけどね」と笑ったが、予言通りの飛躍を見せた。
さらに良い報告を届けるため。「来年、絶対に優勝できるように。その優勝メンバーの一員になれるように頑張っていきたい」。いくつもの壁を越えてきた男に、限界はない。
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