阪神・高橋 左のエースで1年間フル回転 術後の不安なし、初開幕ローテへ気合十分
阪神・高橋遥人投手(26)が9日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万増の3200万円でサインした。今季はシーズン後半に自身初完封を含む2試合連続完封を記録も、前半戦は上肢のコンディション不良で戦力にならなかったことを反省。11月に左肘のクリーニング手術を終えたばかりだが、来季こそは開幕ローテ入りし、フル回転で貢献する。(金額は推定)
後半戦の“奮投”を評価され、高橋は増額の提示を勝ち取った。それでも上肢のコンディション不良で出遅れただけに「申し訳ないシーズンだった」と猛省した。今年の悔しさは来年にぶつけるしかない。来季は1年間1軍の先発ローテとしてフル回転する覚悟だ。
「やっぱり1年間やることじゃないですかね。プロ野球選手として1年間やるのは最低限。1年間1軍のローテで回る、1軍に上がったら最後まで投げきる。最後の優勝争いで今回は(自分が)出たので、最初からチームの力になれるようなシーズンにしたいです」
言葉の節々からも悔しさがにじみ出ていた。今季は7試合に先発し、4勝2敗。9月25日の巨人戦ではプロ初完封を挙げるなど、後半戦は圧巻の投球でチームを支えてきた。勝ち星も先行したが、後半戦しか働けなかっただけに「そんなに価値のあるものではない」とバッサリ。来季の巻き返しに燃えている。
「規定投球回は目指したいが、今年はこれだけしか投げられなかった。(前半戦)みんなが戦っている中、僕は寮でテレビを見ていた。本当に全く力になれていなかった。まずはケガをしないこと」
11月には左肘のクリーニング手術を受けた。亜大1年時にも同手術を経験しているだけに、不安はなかった。「焦ってるとかはない」。患部の状態とも相談しながらとはなるが、初の開幕ローテ入りへ「投げたいです」と気合十分。オフは肩甲骨の可動域なども意識しながら、トレーニングを重ねていく。
先発左腕としての立場も上がり、チームの中心的な立場となってきた。「引っ張っていくとまでは言わないですけど、しっかりそれなりに頑張ればいいかな」。来季に懸ける思いは強い。左のエースとして、1年間役割を全うし続ける覚悟だ。
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