阪神・坂本が新主将 大山、近本との決選投票制し当選 アイデアマンが虎変える

 阪神は4日、兵庫県西宮市内の甲子園室内練習場で「ファン感謝デー2021」をオンライン開催した。イベント最後には球団史上初の選手間投票による「新キャプテン総選挙」の結果が発表され、上位3人による決選投票の末に坂本誠志郎捕手(28)の就任が決定。“所信表明”では「一つの勝ちをみんなで喜ぶ、一つの負けをみんなで悔しがる、そんなチームにしていきます」と公約を掲げた。

 前代未聞のタイガース総選挙の結果は-。ファン感謝デーのクライマックス。お笑い芸人の陣内智則が「ナダル!」とゲスト出演した後輩芸人の名を3度繰り返した後、坂本の就任を発表した。新主将はマスクを外してゆっくりマイクの前へ。両手を後ろで組み、所信表明演説を始めた。

 「一つの勝ちをみんなで喜ぶ、一つの負けをみんなで悔しがる、そんなチームにしていきます。選手は精いっぱい熱い思いを持って野球をするので、ファンのみなさんも熱い思いを持って甲子園球場に来て、応援していただけたらと思います」

 これまでは監督らによる指名制で主将を決めていたが、今年は選手間投票による超異例の選挙方式。11月10日に行われた第1回投票で今季キャプテンを務めた大山、選手会長の近本、“虎のアイデアマン”坂本が最終候補に残った。そして、この日に実施された決選投票で過半数以上の票を集めたとみられる坂本が見事に当選した。

 「ちょっとビックリもありました」と少し動揺したが、すぐに「みんな同じ方向を向いてやっていきたいと思います」とリーダーの顔になった。履正社、明大、大学日本代表とキャプテン経験は豊富。今年の阪神を振り返る中で「負けた時に言葉は悪いですけど『クソ!』とか。そういう思いがもっとあっていい」と話し、理想のチーム像に日本一となったヤクルトを挙げた。

 「自分が戦っていてもみんな同じ方向を向いてやっているなと感じました」。本塁打王に輝いた21歳の村上は声でも存在感を示すツバメ軍団の先導役。坂本は「見習うべきところ」と強さの象徴だったと分析し、対して阪神の選手は全体的に「ちょっとおとなしい」と戦う姿勢を前面に出す重要性を強調した。

 今季は虎メダル作製などチームの盛り上げ役を担い、またシーズン最後に11戦連続スタメン出場して存在価値を高めた背番号12。来季も正捕手奪取、さらに日本一奪回の二兎(にと)を追う。矢野虎物語の“演出家”だった坂本が、2022年は堂々の“主役”だ。

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