阪神・大山 36年ぶり日本一“トリ”ます!不屈の鉄人魂でいざ下克上 最後まで意地見せる

 ロングティー練習を行う大山(ともに撮影・高部洋祐)
 ノックの合間に声を張り上げる大山
 早出特守でユニホームを泥んこにして充実した表情を浮かべる大山。右は鳥谷=18年2月
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 阪神・大山悠輔内野手(26)が2日、甲子園球場で行われた全体練習に参加し、チーム一丸で36年ぶりの日本一を目指す決意を示した。かつてのチームメートで、今季限りで現役を引退するロッテ・鳥谷敬内野手(40)の魂を受け継ぎ、矢野虎のキャプテンとして下克上の道を突き進む。

 悔しさ、情けなさ、申し訳なさ…。主将として、4番として挑んだ2021年シーズンは惜しくも2位。大山は苦心の1年を振り返りつつ、CSに向けて前を向き始めていた。そんな矢先、元同僚の鳥谷が現役引退を発表。偉大な背中を思い返し、闘志に火が付いた。

 通算2099安打を誇るレジェンドとはプロ1年目の17年から3年間共にプレー。「野球に取り組む姿勢や試合に向けての準備の仕方など、本当に見習うべきことがたくさんある偉大な方でした」と超一流たるゆえんを間近で感じ、5年目を迎えた今もその足跡をたどっている。

 「あれだけ長く試合に出続けることがまずすごいことですし、そのためにやるべきことを徹底して継続されていたので、そこは自分も強く影響を受けたところです」。プロ野球歴代2位の1939試合連続出場を果たした“鉄人”。不屈の魂で戦い続けた大先輩のように、決戦に挑む準備をしている。

 今季は129試合に出場して打率・260、21本塁打、71打点。打撃主要3部門の成績は全て前年を下回り、特にリーグワースト3位の得点圏打率・205と好機での凡退が目立った。

 「自分やチームも今シーズンは悔しい思いをしました」と大山。11月6日から聖地を舞台に巨人とのCSファーストSが始まる。今は先発出場を確約されている立場ではないが、信念は揺るがない。

 この日の全体練習ではロングティー打撃で入念にフォームを確認した。「クライマックスシリーズ、日本シリーズとまだチャンスがあるので、チーム一丸となって頑張りたいと思います」。背番号3が意地を見せた時、矢野阪神は一つになる。

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