スアレス 阪神でも下克上日本一 鷹時代に達成「全力で戦うだけ」

キャッチボールするスアレス
おそろいの特製Tシャツを着用し練習に臨むスアレス(中央)ら阪神ナイン(撮影・高部洋祐)
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 阪神のロベルト・スアレス投手(30)が29日、下克上で頂点まで上り詰める決意を示した。ソフトバンク時代の2018年、19年はともにシーズン2位からCSを勝ち抜いて日本一を達成。タイガースの野球を信じて貫けば、必ず道は開ける。

 全員一丸で苦境を打破し、歓喜に浸った瞬間は今も忘れられない。虎の絶対的守護神は「シーズンで優勝できなかったが、日本一になった経験もある」と古巣時代を思い返し、「日本一になるために全力で戦うだけだと思っている」と誓った。

 この日、巨人と戦うCSファーストSに向けて全体練習を再開した。矢野監督をはじめ、選手ら全員が胸に「Play Tigers Baseball」と印字されたTシャツを着用。選手会の要望で作られた物で、下段にはスアレスが試合前の円陣で口にした「Who are we?We are Tigers!」の文字がプリントされている。

 今季は両リーグトップの42セーブを挙げ、2年連続で最優秀救援投手を獲得した。「一度セーブ機会を逃してしまったけど、たくさんのセーブ機会をくれたチームにありがとうという気持ちしかないね」。62試合の登板で防御率1・16と抜群の安定感で虎を支えた。

 「シーズンは2位だったけど戦いはまだ続くし、まだチャンスはある」。18年はCSで1試合、19年は日本シリーズのマウンドに上がった。鉄壁クローザーは仲間たちを信じ、勝利のバトンを待つ。

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