阪神4連勝!佐藤輝の復活弾で逆転Vへ加速 伊藤将が球団新人左腕54年ぶり10勝目
「広島2-7阪神」(24日、マツダスタジアム)
奇跡の大逆転優勝を目指す矢野阪神が投打に広島を圧倒し、2引き分けを挟んで4連勝。現時点では2位だが、この後、午後6時から巨人と激突する首位・ヤクルトに強烈なプレッシャーをかけた。
先制点は佐藤輝のバットから生まれた。0-0の二回1死一、三塁。九里の内角140キロ直球を豪快に振り抜き、右翼席上段まで運んだ。「絶対に負けられない試合で、つないでチャンスの場面を作ってもらったので、最高のバッティングができて良かったです」。8月19日・DeNA戦以来、52試合92打席ぶりの24号3ランで突破口を開いた。
新人で24本塁打を放ったのは03年の村田修一(横浜)以来、7人目。また、この一発でシーズン100安打に達した。今季は既に中野が到達しており、阪神の新人2人の100安打は1リーグ時代の48年・後藤次男129&別当薫114以来、73年ぶり2度目(2リーグ分立後では初)。
七回には1死一塁から中野が左前でつなぎ、リーグトップ30個目の盗塁を決めて二、三塁と好機を拡大させた。球団新人のシーズン30盗塁は01年の赤星、19年の近本に次いで3人目。そして、糸原が中犠飛を放って4点目を奪取。八回は坂本がダメ押しの2点適時三塁打を打ち、島田がスリーバントスクイズ。矢野監督の采配も的中し、リードを広げた。
先発の伊藤将は抜群の制球力を武器に広島打線を封じた。5回2/3を4安打1失点で10勝目をマーク。球団新人の2桁勝利は13年の藤浪以来、8年ぶり9人目(2リーグ分立後7人目)。左腕では田宮、江夏に次いで54年ぶり3人目(2リーグ分立後2人目)。田宮、江夏はともに救援での3勝を含んでおり、先発だけでの10勝は伊藤将が球団初となる。