阪神・大山 19号!85年以来20発カルテット王手 輝、マルテ、サンズに続け
「DeNA2-5阪神」(5日、横浜スタジアム)
ヒーローインタビューを終えた阪神・大山が、スタンドへ誇らしげに右手を掲げた。勝負の関東遠征初戦で4打数3安打2打点の大暴れ。4番の働きでチームを4連勝に導いた。
初回、天敵・坂本を打ち砕いた。1点先制し、なお1死二塁から左前適時打。「1、2番がいい流れを作ってくれたので、何とかかえそうと思って打席に入りました」。直後、佐藤輝に60打席ぶり安打が飛び出すと二塁からホームまで激走。ルーキーの待望の一打をナイン全員で喜んだ。
4-0で迎えた三回には大山らしいフルスイングで魅せた。坂本のチェンジアップをたたき、右翼席へ19号ソロ。その直前、中越え安打で二塁を狙ったマルテがアウトとなっていただけに、いつも冷静な主将も満足顔だ。
「あそこで3人で終わってしまうと、流れも変わってしまう。チームにとっても、自分にとっても大きな一本だったかなと思います」。八回は4番手・三上から中前打。9月3日・巨人戦以来7度目の猛打賞もマークした。
令和初の「20発カルテット」にもリーチだ。佐藤輝、サンズ、マルテが大台に到達しており、残り16試合で大山に20号が飛び出せば、85年(バース54、掛布40、岡田35、真弓34)以来、36年ぶり4度目となる。
3日の中日戦では好調・マルテが勝負を避けられた後に凡退を繰り返したが、この夜は意地を見せた。「厳しい試合が続くので、もう一回、チーム一丸となって頑張りたい」。主砲のバットが連勝を伸ばしていく。