阪神・佐藤輝、プロ初の抹消へ 矢野監督ついに決断 我慢の起用もワースト151三振

 6回、空振り三振に倒れる佐藤輝
 8回、選手交代を告げにベンチを出る矢野監督。右は佐藤輝
 6回、空振り三振に倒れる佐藤輝(捕手・中村)
3枚

 「阪神3-13ヤクルト」(9日、甲子園球場)

 阪神・佐藤輝明内野手(22)のプロ初となる2軍降格が決定的となった。ヤクルトに対し、失策も絡み9試合連続で先制を許すなど大敗を喫した中、六回の守備から3試合ぶりの出場を果たしたが、2三振に終わっていた。球団日本選手ワーストの151三振に加え、自己ワーストを更新する35打席連続無安打となり、浮上のきざしが見えないまま。2軍できっかけをつかみ、はい上がるしかない。

 ついにその時が来た。ヤクルトに大敗した試合後。不振が続く佐藤輝の処遇について問われた矢野監督は「今から考えようかなと思います」と話すにとどめたが、最終的にプロ入り後初の2軍落ちが決定的となった。

 7日に連続試合出場が104試合で止まった背番号8はこの日、六回の守備から3試合ぶりに出場。その裏の攻撃、2死一塁で打席に立つも、ヤクルト先発・高橋の外に逃げるスライダーに空振り三振を喫する。

 さらに九回先頭の打席では、石山の150キロの高め直球につられるかのように空振り三振。これで151個目の三振となり、球団日本選手ワーストを更新するとともに、自己ワーストも更新する35打席無安打となった。

 不振の出口が一向に見えない中、実戦に出ることで復調の糸口を図りたかったが、2軍は6日から試合がなかった。1軍は10日から広島へ遠征。2軍はファーム記録を伸ばす17連勝が懸かる11日からのウエスタン・広島戦(甲子園)で試合が再開する。このタイミングでファーム行きが決定的となった形だ。

 3位・ヤクルトとのこの日の大事な試合では、初回から目を覆いたくなるような光景が広がった。大山の一塁悪送球が絡み、9試合連続で先制点を奪われると、その後も左翼・サンズの失策で失点。1イニング2失策でチームは今季72失策と両リーグワーストをまたまた更新した。

 今季初登板の高橋は立ち上がりから5失点。失策の絡む大量失点に「まあ締まらんわね」と矢野監督からはため息が漏れる。「もちろん、踏ん張ってほしいね、そこは」という指揮官の願いもむなしく中継ぎ陣も崩壊だ。

 五回は三人でピシャリと抑えた藤浪が六回は別人のように乱れ2失点。「(急変は)それは本人に聞かないと分からない」と矢野監督。続く岩貞も5失点で、終わってみれば10点差大敗でのカード負け越しとなった。

 引き続き2・5ゲーム差に上位3チームがひしめく大混戦。今は一進一退のもどかしい状況を耐えるしかない。そして誰もが、前半戦の快進撃の要因でもあったスーパールーキーの復調を待っている。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス