阪神・大山 同点&ダメ押し打!7番で猛打賞3打点「うまくいかない時こそ持ち味で」

 7回、中野の3点三塁打で生還した大山(中央)
 7回、大山は左翼線に同点適時二塁打を放つ
 7回、同点となる2点適時二塁打を放つ大山
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 「阪神7-3巨人」(3日、甲子園球場)

 逆襲に燃える阪神・大山がまた大仕事をやってのけた。2点を追う七回1死満塁。戸郷の初球フォークを迷いなく振り抜き、打球は三塁線を破った。同点とする値千金の2点適時二塁打。万雷の拍手が降り注ぐ中で、主将は控えめながら「ヨッシャ」と感情を言葉にした。

 「うまくいかない時こそ持ち味(の積極性)を出すことでいい流れになると思っていたので。そこは(初球から)思い切りいきつつ、頭は冷静に」。六回にチーム初安打となる中前打を放ち、八回には戸根からダメ押しの中前適時打。6月3日・オリックス戦以来、今季6度目の猛打賞で逆転勝利に貢献した。

 矢野監督も「苦しんでいる悠輔(大山)が打ってくれるとうれしい。何とかしようという気持ちが今日の3本につながったと思う」と目尻を下げる。4番をはく奪された8月28日・広島戦以降、14打数6安打で打率・429と結果を出している。1日・中日戦では決勝適時打。それでも、まだまだ笑顔は少ない。

 プロ1年目の2017年シーズン。主将で4番の重責を担っていたのは福留(現中日)だった。走攻守のプレーはもちろん、普段の言動から圧倒的な存在感を放っていた大先輩。キャプテン就任が決まった昨年11月、大山はこう決意していた。

 「やっぱり福留さんであったり、ベテランの方がいた時は最終的に頼っていた部分があったと思う。来年からは頼れない。自分たちの世代が引っ張っていかないといけない。カバーし合いながら、チームを強くするためにはどうしたらいいか考えてやっていきたい」

 矢野監督が掲げる全員一丸野球。その中心を担う責任と覚悟が苦境の中を突き進む原動力となっている。「どこが相手だろうと一戦一戦、全員で全力で戦うだけなので」。だから、前を向き続ける。

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