阪神・伊藤将 藤浪以来の虎新人7勝 省エネ7回88球、4カ月ぶり甲子園星
「阪神2-1中日」(1日、甲子園球場)
久しぶりに上がった聖地のマウンドで躍動した。阪神・伊藤将が7回4安打1失点(自責0)の快投で、球団新人では2013年・藤浪以来の7勝目。甲子園では4月24日・DeNA戦以来、約4カ月ぶりの白星を飾った。
「ランナーをためずに一つ一つアウトを積み重ねることができたので良かったです」
テンポの良い投球で三回まで完全投球。だが、四回1死から高松が放った三遊間への打球を中野がショートバウンドの悪送球(記録は内野安打と遊撃失策)。マルテが捕球できずに二塁進塁を許し、続く大島に先制の左前適時打を献上した。
それでも、許したのはその1点のみ。六回を再び3人で料理すると、その裏にチームが逆転に成功。7回88球と余力を残し、岩崎&スアレスの盤石リレーにつないだ。
最大限の自分でマウンドに上がるため、努力を惜しまない。JR東日本の坂上拓投手コーチは、社会人時代の左腕を「自分が納得いかなければずっと投げてたり。と思ったら、2、3日投球を空けてトレーニングに使ったりとか。ピーキング(本番にピークを合わせる技術)を自分で考えてやれる」と振り返る。
前回8月25日・DeNA戦では、自己最短の3回5失点。悔しさを晴らすため、この1週間も黙々と課題と向き合ってきた。「前回の反省点は低めに球を集めることだったので、しっかりと修正できたのかなと思います」と納得の表情だ。
自らのリベンジも果たし、チームの連敗も止めた。「もちろん気持ちも入っていましたし、連敗を止められたことはうれしく思うので。ここからの試合も自分らしいピッチングをして、チームに貢献できれば良いのかなと思います」。チームを救ったルーキーが、これからも進撃を続ける。
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