「阪神９－３ＤｅＮＡ」（２６日、京セラドーム大阪）

　勝負どころでの一発こそ阪神・サンズの真骨頂だ。三回１死三塁。天敵・坂本のスライダーを狙い撃ちすると、高く舞い上がった打球は左翼席ギリギリに着弾。来日最多となる２０号２ランでリードを３点に広げ、ゲームの主導権をがっちりと握った。

　「ガンケルがバッティングでも頑張ってくれていたし、近本や仲間もいい流れで自分に回してくれたから、後はランナーをかえすだけだと思っていたよ」

　いつも仲間への感謝を口にする助っ人にとっても特別な一本だ。球団外国人選手のシーズン２０本塁打は、ゴメス（２２本）以来５年ぶり１７人目。さらに佐藤輝（２３本）と共に、ブラゼル（４７本）＆城島（２８本）以来１１年ぶりとなる２０発コンビが誕生だ。「昨年を超えられたことはうれしいよ。もっともっと打っていきたいね」と満足そうにうなずいた。

　後半戦から守る一塁守備も軽快だ。この日も七回１死一塁から蝦名の一ゴロで３－６－１の併殺を完成させ「一つ一つのプレーを大事にしてしっかりアウトを取れるようにしているんだ」と胸を張る。２７日からは広島３連戦（マツダ）。助っ人は闘志をメラメラと燃やし「遠征でも勝ち続けられるように、しっかり戦っていきたい」と首位死守を約束した。