阪神・井上 8号2ラン!3安打、自己最長12試合連続安打
「ウエスタン、阪神5-4オリックス」(1日、鳴尾浜球場)
これぞ4番の弾道だ。無駄のないスイングで振り抜かれた白球は、大きな弧を描いて左翼後方の防球ネットにズドン。阪神・井上が豪快な8号2ランでサヨナラ勝利への流れを引き寄せた。
3点を追う六回だ。無死一塁で迎えた第3打席。1ボールから育成右腕・川瀬の甘く入った直球を逃さなかった。「感触はよかったですし、打席の内容を大事にしているので」と納得のアーチ。7月28日のソフトバンク戦以来の一発で1点差に詰め寄った。
快音が止まらない若武者のバット。二回、先頭で迎えた第1打席では左前打を放ち、自己最長更新する12試合連続安打をマーク。さらに同点の九回2死からは遊撃内野安打。意地の3安打で勝利をお膳立てした。
好調の要因は打席での意識。「1打席目の結果を見て、2打席目はその打席よりもよくしないといけない。それを積み重ねていくことが、いい形で出ていると思う」。高卒2年目の大砲が、着実に成長の階段を上がっている。