阪神 佐藤輝から大野雄撃ち 母の誕生日祝いフェンス最上部直撃二塁打&マルチ

2回、糸原の適時打で生還し笑顔を見せる佐藤輝 
2回、左中間に二塁打を放った佐藤輝
9回、右前打を放った佐藤輝 
3枚

 「中日1-2阪神」(22日、バンテリンドーム)

 誰もが白球の行方にくぎ付けになった。左方向へ一直線に伸びる大飛球に、歓声が次第に大きくなる。阪神ドラフト1位・佐藤輝(近大)が自身初の3試合連発を達成…かと思われたが、あと数センチの距離で届かず。それでも勝利への道を切り開く効果的な一打となった。

 0-0の二回1死。4月27日での初対決時に右越えソロを浴びせた大野雄と相対したが、難なく攻略した。左腕の145キロ直球を完璧にたたき、左翼フェンス最上部に直撃する二塁打。驚がくの打球は本塁打にも見える当たりだっただけに、矢野監督もリクエストを要求した。ただ、リプレー検証でも判定が覆ることはなかった。

 自身の二塁打を起点にサンズが四球で続き、糸原の先制打が生まれ決勝点のホームを踏んだ佐藤輝は「入ってくれと思いながら走ってましたけど、バンテリンドームなので仕方ないです。あそこから先制につながったので良かった」。大切な記念日に活躍、勝利できたことに意味がある。

 この日は母・晶子さんの49歳の誕生日。自宅で活躍を見届けた晶子さんは「ナゴヤドームじゃなければ入ってましたよね」と笑いつつ、「あれから点が入って勝てたので、良かった」と“バースデー打”に声を弾ませた。

 球宴のファン投票中間発表の1位になり、雑誌の表紙を飾るなど今をときめくスターとなったが「そんな存在になってきたかなとも思いながらも話したりすると、全然変わっていないんですよね」と飾ることのない息子だと晶子さんは話す。常に、家族を気にかける純朴な好青年であるのもまた大きな魅力だ。

 九回2死でも谷元から右前打を放ち、今季21度目の複数安打とした佐藤輝は「良い打席が増えてきている」と自信を漂わせた。母に勇姿を届けた孝行息子が、次は優勝という最高の景色を見せるために全力で戦っていく。

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