阪神 岩崎また失点…七回、熊谷送れず流れ失う… 貯金「17」7度目の失敗
「阪神3-7オリックス」(3日、甲子園球場)
快音が甲子園に響いた瞬間、マウンド上で阪神・岩崎は思わず膝に両手をついてうなだれた。同点の八回1死一塁だ。甘く入った直球を紅林に完璧に捉えられる決勝2ランを被弾。今季初の3日連続登板となった“八回の男”が、またつかまった。
岩崎は5月25日のロッテ戦でマーティンに2ランを浴びてから、交流戦に入って5試合の登板で計8失点。「スグル(岩崎)だってこれだけ投げているんだから疲れはもちろんあると思う。それが影響していないとは言えない」と矢野監督も今季27試合目の登板となった岩崎をかばう。
さらに「状態を上げるのと、こちらの使い方というのは考えていく必要がある。一応(中継ぎ陣は)9人いるんで。明日試合があるようなら、また考えていく」と休養日を設ける可能性を示唆した。
八回の痛恨の一発は、七回裏の拙攻で流れがオリックスにいってしまったからなのかもしれない。先頭の中野が右前打で出塁。無死一塁となったところで、アルカンタラの代打として熊谷を起用したが、バントが捕邪飛となって送れず。絶好の好機を逃す形になってしまった。
前日2日には北條と梅野が、5月29日と1日には中野が…。送るべき人が与えられた役割を果たせず、試合を重くさせている。このあたりも今季最多となる貯金17への7度目の挑戦に失敗し、一進一退が続く一因となっている。
「特に最近はかみ合っていない部分が出てしまっている。打者が打ってくれるとチーム状態が上がっていくんかなと思うし、打者の奮起を待ちたい」。指揮官は打ち勝つ野球での現状打破を期待した。