阪神・糸井 スタメン3戦連発!前日満塁機に三振「うっぷん晴らそうと」
「西武8-9阪神」(30日、メットライフドーム)
俺を使え!-ここ数日間、この思いが渦巻いていたに違いない。さまざまな悔しさが貴重な出場機会で大爆発。阪神・糸井嘉男外野手が猛烈なアピールに成功した。
「7番・DH」で13試合ぶりのスタメン出場。まずは二回の第1打席。激走に続く激走を見せたサンズを三塁に置いた場面で“打った瞬間”の豪快な2ランを右翼席へ放つ。
「輝ポーズ!打てたらやってやろうかなと」。28日に3発を放った佐藤輝をまねて両手を掲げた糸井は、これで今季3度のスタメン出場で3試合連発だ。
「昨日満塁で三振したうっぷんを晴らそうと気合が入ってた」。代打で出場した前夜、七回2死満塁で三振に倒れた悔しさをバットに乗せた。
四回には左前打。七回には右犠飛で貴重な追加点をたたき出し、五、九回の打席でも四球で出塁と、全打席で存在感を示した。
16日にはソフトバンク・柳田の写真を引用してインスタグラムのストーリーズにアップ。「俺を使え!」の文字が書かれた柳田が着用するTシャツに「何これ、ほしい…」とつづった。満を持してのスタメンで、見事に結果を出してみせた。
「自分の役割をしっかり理解して。だから今はグッチ(原口)の行動を観察している」。ベンチ待機が続く中、代打で打席に向かう姿勢を後輩から学び取ろうとしていることも明かす。
「勝ったことが一番。絶対に頂点に立ちたいので」。その野望をかなえるためには、この先もベテラン・糸井の力が必要だ。