阪神3度目の零敗 矢野監督ラストプレー巡り“猛抗議”「確信はないんだけど確認」

 9回阪神2死二塁、ロハスの左邪飛の判定を巡り、試合後も抗議する矢野監督
 9回、ファウルフライがネットに当たったと猛アピールするロハス
 8回、スリーバントを失敗しベンチに戻る中野(右)を腕組みで見つめる矢野監督
3枚

 「西武1-0阪神」(29日、メットライフドーム)

 阪神の矢野燿大監督(52)が試合終了の瞬間のプレーに対し、“猛抗議”した。九回2死二塁から放ったロハスの飛球が左邪飛となったが、三塁側のネットに当たったとリクエスト。リプレー検証の結果、再びアウトの判定を下されたが、ネット上部に当たっていたと矢野監督は試合後も審判団に詰め寄った。後味の悪い今季3度目の完封負けとなった。

 後味の悪さが残る終戦となった。微妙な判定が覆ることなく試合が終了すると、引き揚げる審判団に矢野監督が歩み寄る。

 「もちろんビデオ判定の後に抗議ができないのは分かっているんだけど」。ルールは分かっている。それでも確認だけはしておきたい。そう思わせるほど微妙なプレーだった。

 1点を追う九回。開幕から25試合無失点を続ける平良から先頭の大山が四球を選ぶ。ここで代走の植田が盗塁に成功。サンズ、佐藤輝が倒れ、2死となった後に問題のプレーが起こる。ロハスが放った打球が三塁左後方の通称“砂かぶり”シート上部に上がった。

 今年からシート前に掛けられた危険防止のネットすれすれに落ちてきた球を、左翼・岸がキャッチして審判はアウトを宣告。「俺らも確信はないんだけど、上の方に当たったように見えたから」。阪神ベンチはリプレー検証を求めるも覆らず、試合終了となった。

 約3分間にわたる審判団との話し合いの間も阪神選手はベンチに座ったまま。「映像的には確実に当たっているものが撮れてないんだよね、たぶん。試合終了だしさ。覆すこともないんだけど、確認に行った」と矢野監督。確かにネット上部にこするように当たり、打球の軌道が変わったように見えたが…。

 七回に2死満塁の大チャンスを作るも、代打・糸井が三振。先頭の近本が四球を選んだ八回は中野がスリーバント失敗と終盤の得点機を生かせなかったのがこの日の敗因だ。

 両軍6本の本塁打が飛び交った空中戦から一転、この日は1点を争う接戦。5度目となる今季最多貯金17へのの挑戦も失敗に終わった。「中野があそこで送れなかったというのは流れ的には痛いね」と指揮官。3戦目で勝ち越しを決めて、この日残ったモヤモヤを吹き飛ばすしかない。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス