「ウエスタン、阪神－広島」（１４日、甲子園球場）

　阪神のドラフト５位・村上頌樹投手（東洋大）は６回４安打無失点で４奪三振だった。持ち前の制球力を存分に発揮。走者を出しながらも丁寧な投球でスコアボードに「０」を並べた。

　快調にアウトを重ね、三回まで無失点。ただ、四回に最大のピンチを招く。１死から四球と連打で満塁。それでも、崩れず丁寧に低めへ球を集めた。矢野はチェンジアップで空振り三振、最後は持丸を直球で空振り三振に斬った。

　五回は飛球２つで２死とし、最後は中村奨を９３キロのカーブで空振り三振に仕留めた。プロ入り後最長となる六回のマウンドへ。メヒアをスライダーで三ゴロ、林は直球で遊ゴロ。最後は木下を１４５キロ内角直球で詰まらせて遊飛に抑えた。

　智弁学園時代にはエースとしてセンバツ優勝に導いた。プロ入り後初となる甲子園のマウンドで躍動。中継ぎでは白星を挙げているが、先発としても初勝利の権利を持ったまま降板となった。