阪神・アルカンタラ 5回1安打無失点 制球抜群わずか50球 2軍で来日初先発
「ウエスタン、広島-阪神」(1日、由宇球場)
来日初先発となった阪神のラウル・アルカンタラ投手は5回1安打無失点だった。
味方が1点を先制して迎えた初回の投球。先頭・大盛は初球の直球で中飛に打ち取った。続く矢野は内野安打で出塁させたが、宇草は1球で遊ゴロ併殺打に斬り、わずか6球で3つのアウトを奪った。
さらに、二回も先頭・正随を外角直球で空振り三振に取るなど、9球で三者凡退。三回も10球で三者凡退とした。四回は1死から四球を与えたが、セットポジションでも崩れることなく、宇草を空振り三振。正随の打席で飛び出した一走・矢野を落ち着いて、アウトにした(記録は盗塁死)。
五回もわずか10球で三者凡退。60球程度をめどにした登板だったが、5回50球の省エネ投球を披露し、笑顔でマウンドを降りた。
四球こそ1つ与えたが、ストライク先行で投手有利のカウントを作った助っ人右腕。内外、高低に気をつけながら、バットの芯を外す見事な制球だった。
前回登板した4月24日の練習試合・Honda鈴鹿戦(鳴尾浜)では無死から5連打を浴びるなど、1回3失点だったが、その不安を払しょくした。