【西山秀二氏の眼】阪神・青柳は左のフロントドア素晴らしかった
「オープン戦、阪神2-1オリックス」(20日、京セラドーム大阪)
阪神の先発・青柳は非の打ちどころのない内容で2桁勝利を期待できるピッチングだった。右打者の外角へ自信を持って投げていたが、特筆は昨年まで課題としていた左打者への投球だ。
左打者の内角ボールからストライクへ入れるフロントドアの投球が素晴らしかった。打者からすれば、ボールが体の方へ向かってくるように見えて腰を退いてしまう。強く意識して待たなければ打てないボールだ。
昨年までなら、フロントドアも制球が安定せず崩れていた。この日はプロ最多の10三振。許した2安打はバットの芯で捉えられたものではない。この日のような内容を続けられれば、間違いなく白星を先行させる成績を残せる。
一方、2戦連続無安打となったドラフト1位・佐藤輝はいい経験をさせてもらっている。相手バッテリーも本番モードで、オープン戦序盤のような初球から真っすぐを投げてきてくれない。今は配球に慣れること。大事なのは自分の形を崩さないことだ。
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