阪神・佐藤輝はパワーも技術もハートもすごい 敵チーム驚嘆「ツボを持っている」

 2回、右越えへソロを放つ佐藤輝(撮影・田中太一)
 2回、ソロを放つ佐藤輝(撮影・高石航平)
 2回、右越えへソロを放った佐藤輝はナインに迎えられる(撮影・田中太一)
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 「オープン戦、西武3-5阪神」(17日、メットライフドーム)

 阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が新人最多となるオープン戦6号を放った。

 二回、西武先発の今井に対し、カウント1-1からの外角高めに甘く入った150キロ直球を、右中間スタンド中段まで運んだ。今井は「やはり体がとても大きいと思いました。ストレートに振りまけない鋭いスイングでした」と脱帽。敵将の辻監督も「すごいなと。あれだけの飛距離に打球の速さ。ツボを持っている」と、舌を巻いた。

 佐藤輝は、これまでも敵チームに衝撃を与えてきた。5日にオープン戦の1号を許したソフトバンク・石川は「あの打球が入るのか。すごいな、マジかと思いました」と、そのパワーに驚き。14日、甲子園で左翼ポール際に放った4号を見た巨人・梶谷は「すごいですね、やっぱり振れるというのが。逆方向もあれだけ飛ばせるというのは、バットの使い方がうまいんじゃないかと思います」と、技術の高さにも注目した。原監督はハートにも関心し、「非常に堂々とね。いいプレースタイル。手ごわい相手になるだろうね」と警戒心を隠さなかった。

 左方向への長打が多い中、内角への対応に注目する声もあった。だが、16日のヤクルト戦では内角中心の配球に対し、対応力も示した。寺島が投じた140キロの内角高め直球を右翼最上段へ。高津監督は「ある程度答えは出たんじゃないですか。あとは投手が(捕手の要求通りに)投げられるか、投げられないかですね」と語ったが、しっかり怖さを植えつけた。

 これまでの6本は全て直球系を打ったもの。デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「シーズンでは厳しく内角を攻められる。緩急を使い、縦の変化や外に逃げる球も増えるはず」と予想する。

 この日の試合後、「オープン戦なんで関係ないと思います。打てたことはうれしいですけど、一喜一憂せずに、次やるべきことをしっかり準備したい」と語ったルーキーはどこまで対応していくのか。阪神ファンだけではなく、プロ野球ファンの注目が集まっている。

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