阪神・近本 初の開幕1番!矢野監督が明言 キャンプ実戦無安打も徐々に手応え

 ケースシートノックの走者で本塁を狙う近本
 打撃練習の合間に笑顔を見せる近本
 特打のボールを追う近本
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 「阪神春季キャンプ」(25日、宜野座)

 阪神・近本光司外野手(26)が、開幕戦となる3月26日・ヤクルト戦(神宮)で、自身初となる「開幕1番」で起用される方向であることが25日、分かった。矢野燿大監督(52)が明言した。機動力を最大限に発揮するために近本が切り込み隊長として機能すれば、得点能力も増大することが可能。さらなる進化を求め、鍛錬の日々を過ごしている選手会長が、チームのシーズン第1打席に立つ。

 3年目で初の切り込み隊長としてシーズンを迎える。3月26日のヤクルトとの開幕戦(神宮)まで残り1カ月。近本への信頼感が矢野監督の意志を固めた。「今年も1番でとは思っている」と指揮官。練習後、その方針を伝え聞くと、選手会長は責任感と自覚を口にした。

 「(最初の1打席を)意識し過ぎると、開幕特有の緊張感というのはあるので。絶対、開幕戦というのは緊張するものなので、そこまで意識せずにいいスタートを切りたい」

 1、2年目の開幕戦は2番を任された。ただ、昨季も120試合中、106試合は1番で先発出場。開幕戦の経験はないが、慣れ親しんだ場所だ。

 自身の中で明確に描いている理想の1番打者像。「しっかり(本塁に)かえってくることが仕事。そのために塁に出ること、盗塁すること、走塁でかえってくることもそうなので。出てしっかりかえってくることを今年はより多くしたい」と攻撃の機動力を生み出す考えを示した。

 快足の近本が核弾頭として機能すれば、得点能力も増大することが可能。矢野監督は「得点を挙げてもらうというのは一番、近本の持ち味が出ている状態になってるんだけど。1つ、100(得点)というのはいい数字になってるんじゃないの」と期待した。

 託される起用に応えるため、準備を整えている。キャンプで重点を置くのは打撃強化。この日もフリー打撃では、重さの違う2本のバットを使い分けて打ち込み、全体練習後には室内で打撃マシンと対峙(たいじ)した。昨シーズンにつかんだ手応えが引き出しの1つとしてあるからこそ、それを上回る新たなチャレンジに取り組んでいる。

 一方で、実戦はここまで7試合に出場し、14打数で安打はゼロ。「結果が試合で出ていないですけど、よく考えられているのでいいのかと」。徐々に手応えをつかみつつある。

 キャンプでの実戦も残り2試合。27日の中日戦(北谷)に出場予定で相手先発はエース・大野雄が有力。プレーボールとともに響く快音、勢いづける快足を披露するために。虎の韋駄天(いだてん)が、進化を遂げて本番を迎える。

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