阪神・井上 フェニックスL1号!ドラ1佐藤に負けん!来春1軍キャンプへGO砲

 6回、今リーグ戦1号となるソロを放つ井上
3枚

 「フェニックス・リーグ、阪神3-1楽天」(17日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎)

 阪神の井上広大外野手(19)が17日、みやざきフェニックス・リーグの楽天戦(サンマリン)で待望の今リーグ1号を放った。打率1割台と苦しんでいた若き4番。この一発を高卒2年目となる来年の春季キャンプ1軍スタートへ向けた号砲とする。

 集中力を切らさなかった。雨脚が強くなり、打席途中で試合が中断。3分後に再開されると、井上は渾身(こんしん)の力でバットを振り抜いた。完璧な形で捉えられた白球は高々と舞い上がり、左翼席中段に到達。打撃フォームに悩み、結果に落ち込み、力を失っていた近い将来の主砲候補が、確かに復調の兆しを見せた。

 「中断になった時に、日高さん(2軍打撃兼分析担当コーチ)に『(上げた左足を下ろす時に)若干ふわーっていうのが、バットの出てくる妨げになっているんじゃないか』と言われた。それを意識して、思い切っていった結果がホームランになってくれた」

 豪快な一発は1点リードの六回に飛び出した。2ボールとなったところで一時中断。だが、ベンチに戻っても日高コーチから打席でのタイミングの取り方について助言を受けるなど、3球目に向けた準備を続けた。再開直後、左腕・渡辺佑が投じた内角寄り136キロ速球に対し、左足を強く踏み込んで強振。出場8試合目で今リーグ初アーチを披露した。

 この試合前まで、全7試合に4番で出場し、24打数4安打、打率・167。結果が出ず、苦しい打席が続く中でタイミングや足の上げ方など試行錯誤しながら不振脱却の糸口を探っていた。

 ようやく見えた復調へのきっかけ。七回にも右前打を放ち、マルチ安打をマークした。「ここまで全然打てていなくて、自分のスイングもできていなかったので。今日は形にこだわらずというか、遊び感覚を入れたスイングをしようと思っていた」と手応えを口にした。

 高卒2年目となる来季。今秋のドラフト1位・佐藤(近大)ら強敵が加入するが、目標はスタートから1軍で勝負することだ。「このフェニックス(・リーグ)でしっかり頑張って、来年の春の(1軍)キャンプに呼ばれるようにやっていきたいと思っているので。この期間を大事にしたい」と井上。若き長距離砲がフルスイングで南国の地から猛アピールを続ける。

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