矢野阪神改革 清水ヘッド辞任へ 後任は井上打撃コーチ有力 守備コーチ入れ替えも

 「DeNA3-3阪神」(30日、横浜スタジアム)

 巨人の2年連続38度目のセ・リーグ優勝が30日、決定。15年ぶりVの夢が散った阪神は、来季巻き返しへ改革へ乗り出す。3年契約2年目の矢野燿大監督(51)の来季続投は既定路線だが、コーチ陣の入れ替えに着手。就任から2年連続V逸の責任を取る形で、清水雅治ヘッドコーチ(56)が辞任の意向を固めていることが球界関係者の話で分かった。後任には井上一樹打撃コーチ(49)が、打撃部門との兼任で昇格することが有力だ。

 コロナ禍で異例ずくめとなったシーズンも、8試合を残してV逸が確定した。

 巨人がリーグ優勝を決めた夜、阪神は九回2死から同点に追い付かれた。矢野監督が「優勝します。日本一になります!!」と誓って臨んだ20年シーズン。落胆の色は濃いが、来季に目を向けなければならない。球団も組閣作業に着手している。

 3年契約2年目の矢野監督には、既に続投要請することが確実だ。藤原オーナーは「もちろん方針は全く変わっていません。何も変わったところはありません。当然です」と話しており、矢野監督も「その気持ちに応えたい」と、受諾に前向きな姿勢を見せている。

 一方、15年連続でリーグ優勝を逃した現実は動かない。この日までに、清水ヘッドが辞任の意向を固め、球団に申し入れたとみられる。矢野政権誕生から2年、監督を支えてきた参謀。豊富なコーチ経験と手腕で若手の育成、チーム力の底上げに尽力してきた。

 だが、開幕前からチームはコロナ騒動に揺れ、シーズン中もドタバタは続いた。失策数80は、2年連続で12球団ワースト。就任から2年連続V逸の責任を取った。後任については井上打撃コーチが、兼任する形で昇格することが有力。本塁打数が3年ぶりに100の大台を超えるなど、課題だった打撃部門に一定の変化も見られた。

 他部門も矢野監督の意向を踏まえながら、組閣作業に着手している段階だ。ただ数字上、なかなか改善の見られない失策数は、喫緊の大きな課題でもある。今後、リーグ優勝を逃した原因を探る作業は不可欠。必要と判断すれば守備コーチの入れ替えなどが行われる可能性もある。

 矢野監督としても、来季は3年契約の最終年。勝負の1年を前に福留、能見、藤川、上本とベテランが今季限りで退団し、球団としても大きな転換期を迎える。血の入れ替えで“超変革”に動く。若手の育成、台頭は急務だが、来季のリーグ優勝が最重要事項だ。勝ちながら育てるの難題をテーマに、チームの立て直しに乗り出す。

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