阪神“八回の男”藤浪 残りのシーズンもリリーフ 金村投手コーチが明言

 阪神の藤浪晋太郎投手(26)が、今後もリリーフで起用されることが12日、分かった。金村投手コーチが「現状では中継ぎとして、やってもらおうと考えています」と明言した。中継ぎ転向後、8試合の登板で0勝1敗、防御率3・86。主に勝ちパターンの八回を任されるなど、圧倒的な球威で方程式の一角を担う。新境地で輝く「F」がチームを救う。

 球場に流れるアナウンスに、スタンドの空気が一変する。リリーフカーに乗る藤浪は、いまや勝利に欠かせぬ“つなぎ”になった。戦力が戻ってきても八回は不変。金村投手コーチは中継ぎ転向後、圧倒的な球威で方程式の一角を担う男の起用法を明確にした。

 「現状では中継ぎとして、やってもらおうと考えています」

 投手指名練習後、リリーフ陣を預かる金村投手コーチが、今後の起用方針を明かした。「特例2020」で抹消されていた岩貞、岩崎が1軍に復帰。この日午後に公示された。離脱前には勝ちパターンを任された2人。手薄だった中継ぎに厚みも戻ってきたが、藤浪の起用法は不変だった。

 理由は二つ。まず現状、先発が固定されていることだ。「日程的にも6連戦が続く形になるし、ローテメンバーはそろっている」と同コーチ。西勇、高橋を筆頭に6人が固定されているだけに、藤浪をリリーフで起用することができる。さらに二つ目は連投できるタフさ、流れを変える剛球を持つという適性。安定した投球が光る。

 「今現在は、中継ぎとしてあまり間隔を空けないで登板できている中で、いい状態を保ってくれているので」

 9月26日のヤクルト戦。藤浪はレギュラーシーズンでは、入団初年度の2013年4月7日・広島戦以来、2729日ぶりにリリーフとして登板した。11日のDeNA戦では、1点リードの八回に登板し、無失点で4ホールド目を手にした。いまや方程式の一角を担う。

 最速160キロの直球を投げ込む姿は、敵味方を超えて球場の空気が変わっていく。間隔が詰まった中での投球に、相乗効果があると担当コーチは見る。先発か、中継ぎか。来季の起用法は不透明だが、新たな経験で投球に幅も広がる。シーズンは残り24試合。“八回の男”が勝利をつなぐ。

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