【谷佳知氏の眼】阪神・ガルシア 佐野被弾後に交代の選択肢も
「DeNA7-7阪神」(8日、横浜スタジアム)
この試合でポイントになったのは、やはり六回の守りだ。阪神は7点リードで五回までガルシアが無失点投球。球数も少なく、ベンチとしては七回まで投げきってほしいと計算していたはずだ。
それだけに予想外の乱調だったが、まず先頭の梶谷と続く大和への四球が痛い。打たれるのならばまだしも、四球は防げる。大量リードでやっていけないのは走者をためることだけに、連続四球は嫌な流れを作った。
その後の継投は難しいところだが、佐野に3ランを浴びたところで代えるタイミングがあったのではないか。あっという間に4点を奪われてガルシアも気落ちし、右の宮崎を迎える場面。結果論ではあるが、ここで右のリリーフに交代するという選択肢もあってよかったと思う。
阪神にとっては悔しい引き分けかもしれない。ただ、負けなくてよかったと思う。この試合を落としたら、今後に影響する可能性があった。負けなくてよしと切り替えて、次の試合に臨めばいい。