矢野阪神、大拙守で5割逆戻り 北條失策連発…リーグワースト24失策

 「ヤクルト6-0阪神」(30日、神宮球場)

 勝たせてやりたかった。藤浪を援護できず、守備で足も引っ張る最悪の展開だった。阪神は8カードぶりの負け越しを喫して4位転落。矢野監督が後味の悪い敗戦を悔いた。

 「攻撃陣も点を取れていないし、守備も足を引っ張っちゃったんで。(次回は)何とか勝たせてやりたい」

 藤浪とヤクルト先発・高橋は、ともに気合を前面に押し出した投球で打者を抑え込んだ。井上打撃コーチは高橋を「セ・リーグで屈指の力のあるボールを投げる」と評価しており、ロースコアは予想された展開。ミスが分岐点となった。

 0-1の七回。先頭・宮本のゴロを北條がファンブル。これをきっかけに2死一、三塁となり、坂口の適時内野安打で2点目を奪われた。悪循環は続く。なおも2死一、三塁。上田が遊撃と中堅の間に打ち上げた飛球で、北條と近本が交錯して北條が落球。この回2失策目で痛すぎる2点を追加された。

 悪い流れは攻撃でも断ち切れなかった。八回1死満塁。高橋対策で1番に入った陽川が、二ゴロ併殺に倒れて最大の好機を逃した。28日のヤクルト戦で20点を奪った打線は急失速。29日の同戦は初回の1点止まりで敗れた。この日は福留と、体が万全ではない糸井を先発から外したとはいえ、今季4度目の零封負けで17イニング連続無得点となった。

 とりわけ藤浪を援護できていない。前回は2点で今回は0点。井上コーチは「阪神タイガースの宝って言ったらおかしいけど、それぐらいの投手に頑張っている姿を見せられて。次に野手がどれぐらい発奮するか」と攻撃陣の尻をたたいた。

 31日からは甲子園に戻ってDeNA戦。今季は本拠地で9勝3敗1分けと結果を残している。打線は不調に陥り、守備はリーグワーストの24失策とほころびを見せているが、甲子園で立て直しを図る。

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