阪神・藤浪 大山先制2ラン直後の二回に2四球出すも無失点で

 先発し力投する藤浪(撮影・田中太一)
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 「阪神-広島」(23日、甲子園球場)

 阪神の藤浪晋太郎投手が、2点の援護を受けた直後の二回、広島の中軸相手に無失点で切り抜けた。

 初回の攻撃。2死一塁の場面で、4番の大山がバックスクリーン左に、先制の6号2ランを放った。ベンチ前の藤浪も手を叩いて喜びを表現。貴重な援護を背に二回のマウンドに向かった。

 この回、松山に対して、フルカウントまで粘られながら、二ゴロで先頭を斬る。ピレラに四球を与えたが、続く会沢を150キロの直球で空振り三振に。さらに田中にもフルカウントから四球を出したが、最後は森下を二ゴロに抑えて無失点で切り抜けた。

 藤浪は初回、先頭の西川を遊ゴロに抑えたが、続く安部に一、二塁間を破られると、さらに堂林の右前打で一、三塁とピンチを背負った。ここで4番・鈴木誠との対戦。楽しみにしていた同級生対決では、この日最速の155キロを計測。2-1から4球目。154キロの直球で遊ゴロ併殺に打ち取った。

 この3連戦の登場曲は、ファンからリクエストを公募。19(ジューク)の名曲「あの紙ヒコーキ くもり空わって」が流れる中、小走りでマウンドに向かった。

 詰め掛けたスタンドからは、大きな拍手も注がれる。この日もチケットは完売。集客5000人の上限は変わらないが、この日は背番号「19」のユニホームを着たファンの姿が目立つ。昨年8月1日・中日戦以来の357日ぶり先発で、18年9月29日・中日戦以来、663日ぶりの勝利を目指す。

 3月には新型コロナウイルスに罹患(りかん)。復帰後は練習遅刻で2軍に降格し、6月上旬には2軍の実戦で軽度の右胸筋挫傷を負った。順調に回復した後はウエスタン3試合に登板して、15イニング連続無失点と状態を上げてきた。

 チームは今カード1勝1分けで迎える第3戦。勝って6カード連続の勝ち越しを決めたい。

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