阪神激震…糸原が骨折、抹消へ 試合中に病院直行、長期離脱必至

 「阪神3-3広島」(22日、甲子園球場)

 今季初のドローに終わった矢野阪神に激震が走った。糸原健斗内野手(27)が広島戦の五回に代打を送られ、試合途中に兵庫県内の病院で診察を受けた結果、「右手有鉤骨(ゆうこうこつ)の骨折」と診断された。長期離脱は確実で、今後は主将を欠いた戦いを強いられることになった。

 勝てた試合を引き分けた。もどかしさが残る試合後、球団広報から衝撃的な発表が行われた。糸原が右手有鉤骨を骨折。矢野監督は「健斗(糸原)はちょっと無理やろね」とショックを隠しきれず、声のトーンを落とした。プレーと精神面でチームを引っ張ってきた主将は、23日に出場選手登録を抹消されることになった。

 糸原はこの日の広島戦に「2番・二塁」で先発。五回表の守備を終えた後、一塁ベンチ内で矢野監督と話し込んでいた。その直後、五回1死の第3打席で代打・北條を送られて途中交代していた。

 その後、兵庫県内の病院を受診。骨折が判明した。球団広報は「試合中ですね。いつ(負傷した)かっていう細かいことは分かりません」と説明し、全治など詳細については明かされなかった。

 過去に有鉤骨を骨折した選手は、全治2~3カ月を要したケースが多い。今回は骨折の程度や、今後の処置など不透明な部分は多いが、長期離脱は避けられない状況。最悪の場合、復帰はシーズン終盤までずれ込む可能性もありそうだ。

 糸原は最大8あった借金を完済し、貯金生活へ導いた立役者だった。5日・広島戦(マツダ)から自己最長の12試合連続安打を記録。2番としてクリーンアップへつなぐ役割を果たしてきた。

 21日・広島戦(甲子園)では2度の美技と決勝2ラン。直近の5連勝中は3度もお立ち台に上がっていた。

 今季は全26試合に出場して、打率・310、2本塁打、8打点。2年連続全試合出場と、18年の開幕戦から続いていた連続試合出場は「312」でストップすることになった。

 「本当に痛い。ああいう(好調な)状態でチームを離れるというのは悔しいだろうし」と井上打撃コーチ。糸原の心境を察しながら、予期せぬ主将の離脱を悔やんだ。

 シーズンはまだ94試合も残っている。4ゲーム差で首位・巨人を追走する阪神にとっては、計り知れないダメージとなった。

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