阪神・北條、お待たせ1号 今季初安打が価値ある一発「絶対に打つと決めていた」
「阪神9-4広島」(21日、甲子園球場)
ド派手な花火大会の締めは、阪神・北條のバットから生まれた。チーム1試合4本目の本塁打。苦しんだ男の今季初安打に一塁ベンチもお祭り騒ぎだ。矢野阪神に欠かせぬ男が、今季1号を含む2安打2打点。久々に上がったお立ち台で、はにかむように白い歯を見せた。
「ずっと打ってなかったので。前に飛んだのも久しぶりで、興奮していました」
バットにボールが当たった瞬間、右手を高々と突き上げた。「絶対に打つと決めていた」と振り返った打席は七回。直前の守備から途中出場し、2点差まで迫られた直後だった。高橋樹に対してカウント2-1から4球目、真ん中低めの直球を狙った。
出場11試合、18打席目の初安打。八回の第2打席でも2死二塁から、中越えに適時二塁打を放った。「最近モヤモヤしていたので、一気にスッキリしました」。実際には3度も途中出場しているが、苦しんだ胸中を表すように「勝った試合に出たのも初めてなので…」と、貢献できた一打にホッと一息ついた。
「結果が出なかったのは自分の責任。これからも勝ち試合に出られるように頑張ります」。午前中は2軍戦に出場。試合前には福留からも助言を受け、「おかげで打てました」と頭を下げた。復調の予感漂う2安打。不屈の男はファンに向けて、「期待してください!!」と活躍を約束した。
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