阪神ドラ2井上 強烈フェンス直撃打 聖地で「4番」昨夏決勝・星稜戦以来

 「ウエスタン、阪神0-2オリックス」(23日、甲子園球場)

 阪神2軍が23日、甲子園でウエスタンの開幕戦を迎え、オリックスとの初戦に臨んだ。西宮市在住のファンクラブ会員228人を招待して、試験的に有観客試合を開催。0-2で敗れて黒星発進となったが、4番に座ったドラフト2位の井上広大外野手(18)=履正社=が九回、左中間フェンス直撃の二塁打を放ち、詰めかけたファンから拍手喝采を浴びた。

 甲子園で4番を打つ姿がやっぱり似合う。井上が星稜・奥川(ヤクルト)から3ランを放った昨夏の甲子園決勝以来の聖地で「4番・右翼」で先発出場し、4打席目に“プロ初安打”となる左中間フェンス直撃の二塁打。球場に招待された228人を喜ばせた。

 「ヒットが出たり、いいプレーがあったときにとても多くの温かい拍手とかを頂いて自分も力になったというか、これからも頑張ろうと思いました」

 「4番・ライト・井上」のコールに、期待を示す拍手が何度も注がれた。2点を追う九回2死から、鈴木の139キロフォークを強振。あと少しで本塁打という強烈な打球を放ち、バックネット裏の観客からこの日一番の拍手喝采を浴びた。

 昨夏以来に体感するファンがいる甲子園。いつも以上に気合が入った。第1、2打席は山崎福相手に空振り三振に倒れ、「どうしても打ちたい気持ちが前に出すぎた」と振り返る。3打席目はヒギンスの155キロ直球を打ち上げて中飛。だが「しっかりと整理ができた」と切り替えられたことが、後の好結果につながった。

 平田2軍監督は「甲子園は広いね、鳴尾浜なら完璧(本塁打)だよ。三振でもくじけず、(次打席に)立ち向かう姿がいい」と打撃姿勢を評価。今後も4番英才教育を継続する考えだ。

 試合後は一塁線上にチームメートと並んで代表であいさつ。「ありがとうございました!」と感謝を伝えた。「一つ一つを積み重ねていけば、また(1軍で)この舞台に戻ってこられると思う」。近い将来、「4番・井上」が1軍、超満員の聖地で本塁打-。2軍で鍛錬を重ね、1軍の4番が似合う男へと成長を遂げる。

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