阪神・近本 あるぞ1番! 今年初起用で2安打1打点 開幕G倒への起爆剤や

 「練習試合、オリックス3-3阪神」(12日、京セラドーム大阪)

 明らかに打線の流れは変わったで!!阪神はオリックスとの練習試合で、今年初めて近本光司外野手(25)を1番で起用した。ここ数試合は貧打にあえいでいた中、プロ2年目を迎えた期待の星が一時勝ち越し適時打を含む2安打1打点と躍動。6・19の開幕戦で背番号5が敵地東京ドームを縦横無尽に駆け回り、打倒・菅野を完遂してくれる光景が待ちきれない。

 トップバッターに座った背番号5が流れを変えた。開幕まで1週間を切り、練習試合も残り3試合となった中で近本が今年初の「1番」で、4打数2安打1打点。マツダスタジアムで貧打にあえいだ空気を吹き飛ばし、開幕戦でも1番起用される可能性が浮上した。

 初回に四球で出塁すると、続く糸原の右翼線安打で一気に三塁へ。糸井の併殺打間に先制のホームを踏むと、同点の五回2死二塁では追い込まれながらも山岡のスライダーを捉え、鮮やかに一、二塁間を破った。

 一時勝ち越しとなる右前適時打を放ち「2死から梅野さんが出塁してくれた。(暴投から)好走塁して二塁になったので、なんとしてもここは点を取らないとなという思いがあった」と近本。同点の八回にもオリックス・増井から左中間へ二塁打を放って出塁し、勝ち越し機を演出するなど、久々のトップバッターで役割をきっちりと果たして見せた。

 1番起用を直接聞かされたのは練習前の集合時。「驚いた」と率直な心境を吐露したが「1番の時は自然ですね。チーム自体も打撃で乗れていない。引っ張っていこうと思いました」と意を決して打席に向かった。

 昨季は108試合で起用されており、矢野監督は「そこは俺の中で一番、(2番・近本が)理想の打者かなという気がしているんだけど、答えはなかなかでないんでね。決めなアカンと思うけど、もうちょっと考えながらいこうかな」と明言。残り2試合で打倒・菅野を目指すオーダーを導き出す考えだ。

 この日は1番に近本を置き、2番・糸原を挟んで3番・糸井、4番・ボーア、5番・マルテの“新打順”。上位4人は左打者が並ぶが、対菅野の昨季対戦打率は申し分ない。泥くさく、オリックスの開幕投手・山岡からしぶとく2点をもぎ取ったのはプラス材料だ。

 最終回も粘り強く攻撃し、ドローへ持ちこんだことも収穫。打倒・巨人、そして菅野攻略へ-。1番・近本を含めた最善の並びを矢野監督が導き出す。

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