阪神・藤浪、開幕ローテ入りへ進化“魅せる” 18日2軍戦登板 早め勝負がテーマ

 復活を目指す阪神・藤浪晋太郎投手(25)が16日、甲子園の室内練習場で投手指名練習に参加し、18日に登板予定の2軍練習試合・オリックス戦(オセアンBS)へ向けて調整した。前回先発した11日・ヤクルトとのオープン戦(神宮)では4回2安打無失点1四球、5奪三振と快投。シーズンでの投球回数を伸ばすためにも、18日のテーマは早めの勝負で球数を減らすこと。2試合連続の好投で開幕ローテを射止める。

 練習後、クラブハウスへ続く通路で取材に応じていた藤浪がニコッと笑った。「今日のピッチングは良かったですよ!」。目の前を通る片山ブルペン捕手の褒め言葉に照れ笑いを浮かべつつ、表情には充実感がにじんだ。

 2年ぶり開幕ローテ入りへ、着実にステップを踏んでいる。前回登板の11日・ヤクルト戦では、最速153キロの直球とカットボールを軸に緩急を駆使し、4回2安打無失点。2巡目以降はフォーク、カーブを交えて、課題に挙げていた変化球の精度に手応えを得た。

 「それなりにカウントを取れたりはあったので。継続じゃないですけど、もうちょっと良くなるように。カウントの取り方だとか、使いどころを意識していけたらいいと思います」

 今回のテーマは球数を減らすこと。前回は打者15人に対してフルカウント6度、4回78球と球数がかさんだ。試合後、矢野監督は「もう1球早くアウトにできるような形ができればさらに上にいける」と指摘。虎将の言葉に呼応するように、藤浪も同じ課題を口にする。

 「ちょっと球数が多かったので、内容は良かったとはいえ、カウント負けというか、ボールが先行したところもあった。ストライク先行でポンポンと入っていければ。もう1球2球、勝負を早くいけたらなと思います」

 もともと球数が多いタイプだが、投手有利に攻めることができれば相手の仕掛けも早くなる。この先、シーズンで長いイニングを投げることにもつながっていく。15年にはシーズン199イニングを記録。登板を重ねるごとに実戦的になってきたテーマこそ、順調にキャンプ、オープン戦を過ごしてきた証しだ。

 「ある程度うまくいったんじゃないかと思います。完璧というのはなかなかないので、何を基準に自分に合格と言えるかは分からないですけど、いい期間は過ごせたのかなと思います。(開幕が)延期となった以上、練習できる時間をもらえたとプラスに捉えたい」

 剛腕復活へ、どこまでもどん欲だ。今年は勝負できる。開幕ローテ入りへ向け、手応えを自信に変えていく。

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