【岡田氏&近本 対談1】近本よ 縫い目を打て!岡田氏から打撃の超極意

 勝負の2年目。ルーキーイヤーの昨年、いきなり頭角を現し盗塁王を獲得するなど、阪神攻撃陣に欠かせない戦力となった近本光司外野手(25)。デイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(62)も好む職人肌の野手だ。この2人が“打撃論”や、今季務める予定の“2番打者論”など、それぞれの野球観を熱く語り合った。対談その1。

  ◇  ◇

 -昨年の活躍は岡田さんもご存じの通り。近本選手の印象から入ってください。

 岡田彰布氏(以下、岡田)「去年はなんぼ打ったの?」

 近本光司外野手(以下、近本)「2割7分1厘です」

 岡田「ホームランは?」

 近本「9本ですね」

 岡田「まずまずやね。でも武器は足やろう。誰もが持てるもんじゃない。でも近本の場合は、自分が監督時代に赤星という選手がおったけど、タイプが違うよな。赤星の場合は外野を越える打球はない。追い込まれたらバットを投げつけてでも当てて、転がして、というバッター。近本はちゃんとスイングして打てるから、もっと上のランクでプレーできるよ」

 近本「本当ですか?僕は打てないと試合に出られないと思っているので、足もだけど、バッティングも大事と考えています」

 岡田「ところでボールはどこを打つ?」

 近本「芯ですか」

 岡田「芯より上。そこを狙ってつぶしていった方が、スピンがかかりやすいよ」

 近本「ちょっと上ですか」

 岡田「しかも、縫い目を打つともっと飛ぶ。間に草が入って思わず飛距離が出る、ゴルフのフライヤーと一緒やないかな」

 近本「確かに、大きい当たりを打った時にバットを見たら縫い目の跡がついてることがありますね」

 岡田「ホームラン打って、インタビューで『縫い目を狙って打ちました』なんてどうや?」

 近本「それ、いいですね。いつか使わせていただきます」

 岡田「すごく上を目指すなら、縫い目を打つというのもいつか役立つ知識だと思うよ」

 -近本選手の打者としての特徴は?

 岡田「打ちに行く時、右腰が浮く癖を問題視する評価があったやろう?でも、近本は投げるのも左。左利きやから、差し込まれても後ろの手で押し込んでいける。泳ぐような打ち方をしないし、仮に振り遅れ気味でもポップフライになりづらい武器を持ってるから、右腰が浮く、というのは気にしなくてええよ」

 近本「ありがとうございます」

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