阪神守護神 球児に任せた!サンズ&ボーアも火の玉ビックリ

 打撃練習で投手を務めた藤川(左)の球を空振りするボーア
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 「阪神春季キャンプ」(10日、宜野座)

 新助っ人も驚がくの伸びだった。藤川球児投手(39)が10日、ランチ特打で打撃投手を務め、貫禄の投球を披露。初めて体験する“火の玉ストレート”に、初対戦したボーア、サンズは驚きと称賛の言葉を並べた。JFKそろい踏みとなったこの日、矢野燿大監督(51)は球児を改めて今季の守護神に指名するとともに、“令和のJFK”候補に岩崎、エドワーズ、スアレスの名前を挙げた。

 昨季の韓国打点王も、メジャーでも屈指のパワーヒッターだった男も、藤川の“火の玉ストレート”をほとんどまともに前に飛ばすことができなかった。

 金村投手コーチが明かす。「サンズがびっくりしてた。ナイスボール!ナイスボール!って言って(ケージから)出てきたよ。あんな伸びる軌道見たことないでしょ」。この日唯一、藤川から中前に安打性1本を打ち返したサンズだが、空振りや、手が出ない感じでの見逃しストライクも2球と抑え込まれ「ライズボールというか、伸び上がるキレを感じたね」と肩をすくめながら対戦した12球を振り返る。

 5球の対戦で空振り1球、ファウルチップ2球(残り2球はボール)だったボーアも「グレイトだ。すごく伸びてキレも良かった」。球児が阪神の守護神であることを知ると、「そうなのかい。イッツ、グレイト!」と目を細めてみせた。

 ブルペンにいたため、ランチ特打を見ていなかった矢野監督は「わざわざ見なくても。球児に任せておけば大丈夫という信頼感はある」。そう明かした上で「現状、抑えというのは決めている」と改めて今季の守護神に球児を指名した。

 ではジョンソン、ドリスが抜けた今季の“勝利の方程式”を誰が担うのか?指揮官は「優(岩崎)と球児は、そこでやってもらわないと。そこにエドワーズ、スアレスがどんな競争を見せてくれるのかって今は想像している」とセットアッパー候補の新助っ人2人が穴を埋めてくれることを期待する。

 久々の“JFKそろい踏み”が話題となったこの日、「3人の球を受けられたっていうのは自慢でもあるし、そういうような投手陣をまたつくっていけたら」と決意を込めた矢野監督。その頭の中にはすでに“令和版JFK”のイメージは出来上がっているようだ。

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