阪神 東京五輪中にパ相手に無観客9試合 試合勘キープ&秋へ新戦力試せる

 阪神が東京五輪開催中の公式戦中断期間で、パ・リーグ4球団を相手に計9試合の無観客試合を予定していることが26日、分かった。球場は甲子園とほっともっとフィールド神戸を使用。矢野監督が「大きなポイント」と語る約1カ月の休止期間はベテラン陣の休養、調整に充てるだけでなく、勝負の夏から秋に向けて、“秘密兵器”となる新戦力発掘がテーマとなりそうだ。

 約1カ月の過ごし方が、シーズンの結果を大きく左右することになりそうだ。7月24日~8月9日に東京五輪が開催される影響で、プロ野球は7月19、20日にオールスターが行われ、同21日から8月13日まで中断。ここで阪神は前半で全体練習を行い、中盤からは練習試合を実施する方針だ。

 相手はオリックスや西武などパ・リーグ4球団。甲子園、ほっともっとフィールド神戸を舞台に9試合を予定している。五輪開催中であることを考慮し、球団幹部は「商業的要素を排除して、あくまでも練習と捉えて」と無観客で行われる見通しだ。

 矢野監督は先日、テレビ出演した際に「初めての経験。やってみないと分からないし、交流戦とともに、この期間がポイントになる」と話した。矢野政権1年目の昨季は交流戦で6勝10敗2分けと大きく負け越し、7月も6連敗を喫するなど9勝12敗1分け、8月も12勝12敗1分けと、夏場で波に乗れず巨人を追走できなかった。

 過去10年の成積をひもとくと8月以降、トータルで6度の負け越しを喫している。だからこそ夏場にある中断期間を生かし、伝統的に弱いイメージのある秋の戦いにつなげなければならない。

 指揮官は「ウチは投手陣が一番の売り。そこでしっかり休めることはプラスに捉えたい」。能見、藤川のベテランを中心としたリリーフ陣だけでなく、福留、糸井らベテラン野手が盛夏に休めることは大きなメリットだ。

 さらに9試合は選手の調子や試合勘を維持することがメインの目的となるが、相手はパ・リーグ球団のみ。2軍で調子のいい選手、力をつけている若手を後半戦に向けての“秘密兵器”として試すこともできる。

 「前期、後期とシーズンが2回あるような気持ち。前期で目いっぱいやっていけばいい」と矢野監督はイメージする。勝負の2年目。超異例日程を味方につけ、15年ぶりリーグの制覇へとつなげてみせる。

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