大山、20年テーマは「克己心」 鳴尾浜一番乗りで自主トレ開始

 阪神の大山悠輔内野手(25)が7日、この日から開放された兵庫・西宮市にある鳴尾浜球場で自主トレを開始した。解禁即、一番乗りの始動。勝負の2020年シーズンを前に、テーマを「克己心」と掲げた。激しい競争を勝ち抜き「4番・三塁」の座を奪い取る。

 まだ雨の降る午前中。球場のフェンス沿いを1人、黙々と走った。その後、雨にぬれないようにバットを抱え、室内でマシン打撃。さらにウエートトレと、みっちり汗を流す。「オンとオフの切り替えの大事さを知った」と、体と向き合いながらオフを過ごしてきた。ただ頭は常に“野球漬け”の日々だった。

 「私生活の中でも自分のヒントになることがある。視野を広く、というか。(引き出しが)1つよりも2つ3つある方が、困った時に対処できると思う」

 テレビを見るつかの間の時間でさえ、野球につながるヒントを探した。球団は今オフ、新外国人ボーアと契約。矢野監督は一塁で起用する方針を示している。大山には三塁の定位置を奪い取るため、マルテらとの競争に勝つ結果、内容が求められる。そんなチーム内の競争が、若き大砲の成長につながる。

 理解する大山の自覚も十分。「まずはしっかりと自分に勝つこと」。新年の誓いに掲げたのは、矢野監督から伝えられた言葉だ。「比べるのは昨日の自分だぞと、矢野さんにもずっと言われています。その積み重ねが1年後の結果につながる。1日、1日を大事にしたい」。15年ぶりのリーグ優勝に不可欠な存在だ。2020年を飛躍の分岐点にしたい。

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