全国区級の躍動を披露し、ふるさとと自身をＰＲだ！阪神のドラフト３位・及川雅貴投手（１８）＝横浜＝が２６日、出身地の千葉県匝瑳市の同市役所を表敬訪問し、太田安規市長（７５）らにプロ入りの報告を行った。自分の名字の読みは「およかわ」、出身地の匝瑳は「そうさ」とそれぞれ難読だが、全国区級の活躍をすれば認知されるはず。自らの力で“Ｗ普及”活動していく。

　「千葉でも匝瑳の読み方を知っている方が少ない。匝瑳市から出たプロ野球選手は少ないし、全国に広めていきたい。自分の住む地域では『およかわ』の読みは普通だが、そこも含めて早く活躍をしたりして知っていただければ」

　西武の伊藤翔投手（１７年ドラフト３位）、ロッテの鎌田光津希投手（１８年育成ドラフト１位）に続いて及川と、匝瑳市から３年連続でプロ野球選手が誕生。かつて中日で活躍した宇野勝氏も同市出身だ。太田市長から「匝瑳を背負ってやってほしい」と期待された及川は「先輩方に追いつけるように、なるべく早く１軍でやっていきたい」と意を決した。

　将来的に地元に恩返しする気持ちもある。先日、千葉県出身のＺＯＺＯ創業者で前社長の前澤友作氏が千葉県館山市にふるさと納税で２０億円を寄付したことが話題に。前澤氏級の活躍は簡単ではないが、及川も「余裕が出てきたらお世話になった方々や千葉に寄付ができたら」と笑った。

　千葉県は、長嶋茂雄氏（元巨人）や巨人の阿部慎之助２軍監督らスター選手を多数輩出した地でもある。「立場が全然違うので」と恐縮しながらも「そういう選手になれたら」と夢を思い描く。真っ白なスタートラインを飛び越え、自らの手で未来を切り開いていく。