新スローガン「It’s 勝笑 Time!オレがヤル」矢野虎みんなで決めた

 来季のスローガンを発表する矢野監督(中央)
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 阪神は23日、西宮市内の甲子園球場で「ファン感謝デー 2019」を開催。矢野燿大監督(50)が、秋季キャンプ中に開いたミーティングでの話し合いを基に決めた来季のスローガン『It’s 勝笑 Time!オレがヤル』を発表した。“Show”の部分は「勝」の文字の一部に「笑」が組み込まれた文字となっており、楽しみながら勝つという矢野監督らしい言葉となった。

 矢野監督らしい新スローガンだ。『It’s 勝笑 Time!オレがヤル』-。「Show」とかけた「勝」の漢字の右上部分に赤い「笑」の文字も組み込まれた。笑い=楽しみながら勝ち、そしてファンを笑顔にする。指揮官が今季も選手に伝え続けてきたプロとしての“理想型”が、今季のスローガンの一部「オレがヤル」と組み合わさった。

 「俺自身、現役時代になかなか野球を楽しめなくて。仕事になった時点で『楽しんだらアカン』と思っていて」。現役引退後、評論家活動などを通して、各界の一流と言われる人の言葉を聞く機会が増えた。例えば今年の本紙元日紙面で対談した競馬界の第一人者・武豊もその一人だ。

 「すごい成績を上げてる方に『楽しいですか?』と言ったら『仕事、楽しいよ。めっちゃ面白いよ』って。そう言う人ばっかりで」。結果を残している人たちは楽しんでいると気付かされたという。

 「苦しい時にこそ笑う。勝って俺らも笑顔になるし、ファンの人も笑顔にしたい。そういう輪が、どんどん広がっていくようなシーズンにしていきたい」。スローガンに込めた思いを、来季への決意とともに熱く語った。

 決定方法も矢野監督らしい異例の手法だった。19日まで行われた秋季キャンプのある日。コーチ、選手、スタッフを集めてミーティングを開いた。「オレが先生みたいに前に立って、順番にみんなが言ったことを書いていって」。候補となる言葉や思いは30個近くも挙がったという。

 「思いをやっぱりみんなで共有したかった。採用したいのもいっぱいあったんやけど。ピックアップはこっちでさせてもらったけど、みんなで出したってことが大事なんで」。結果、金村投手コーチが出した案を基に「勝」「笑」の意味も付加されて完成した。

 指揮官は「俺は『翔』も付けたいなって。でも、あんまりごちゃごちゃしすぎるかなっていうのもあって」と明かす。15年ぶりリーグVを狙う来季。楽しんで勝ち、最後に大きく羽ばたく-。みんなで決めた新スローガンには、そんな思いが込められている。

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