新井コーチ メトロノームトレ導入 一定リズムで8分間素振り「振る力をつける」

 一心不乱にバットを振るナインを見つめる矢野監督(中央)
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 「阪神秋季キャンプ」(3日、安芸)

 室内練習場に聞き慣れないカチカチ音が響く。阪神・新井良太打撃コーチ(36)が、秋季キャンプでメトロノームを使った素振りを導入している。

 午後から行われた打撃練習。マシン打撃やティー打撃などに加えてドームの打撃ローテにはメトロノームの鳴らす音に従って、力強くスイングする練習が加えられた。指導する新井コーチは「投手はいろんなフォーム、球種を投げてくる。打者は自分ではなく、投手に(タイミングを)合わさないといけない。そこの意識付けをするための練習」と意図を説明する。

 打者は打席の中で投手の投げる球にタイミングを合わせる必要がある。いわば受け身の状態だ。自分のタイミングで振れるマシン打撃やティー打撃だけでは、実戦感覚は養われない。練習でもタイミングを意識する方法として、メトロノームの音を取り入れた。

 また、一定の間隔で振ることにより、効率性も高まる。「メトロノームに合わせることで休ませない。(振る)力をつけることができる」。選手らは8分間休むことなくバットを振り続けた。

 今キャンプで打撃強化をテーマとする近本は新たな練習に目を丸くした。「(メトロノームの)タイミングを自分のタイミングに合わせるのはいいと思う。たまに変わったタイミングになってもいいですし、これからの練習でもどんどんやっていきたい」と、積極的に取り入れていく考えを示した。

 チームの得点力向上へ。新井コーチが経験や知識を生かし、選手のレベルアップを手助けする。

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