矢野再生工場や つくるぞ!第2の島本、守屋 現有戦力底上げ誓った

 藤原オーナーへのシーズン終了報告後、会見する矢野監督
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 阪神の矢野燿大監督(50)が18日、大阪・野田の電鉄本社で藤原崇起オーナー(67)にシーズン終了の報告を行った。約30分間の会談後、揚塩球団社長と会見に臨んだ指揮官は、3年契約の2年目となる来季の打倒・巨人を宣言。17日のドラフト会議では支配下選手として6人中5人の高校生を指名しており、秋季キャンプは現有戦力の底上げを目指す。“第2の島本&守屋”を作り上げ、05年以来の優勝へ態勢を整える。

 終戦から5日が経過しても、屈辱は脳裏に焼き付いていた。CSファイナルSで巨人に敗戦。矢野監督はあの悔しさを胸に秘め、秋季キャンプに臨む決意を示した。

 「ジャイアンツに負けた悔しさをね。しっかり日々持ちながら、やっていくようなキャンプにしたいと思う」

 17日のドラフト会議を終えて、来季目指す方向が見えた。ドラフトでは支配下選手として高校生5人と大学生1人を指名。「即戦力かどうかは見てみないと分からないけど、高校生ではないのは1人だけ。今いる選手をどうするかが、やるべきことの優先順位に上がってくる」。現有戦力の底上げを目指す中、今季ブレークした島本、守屋のような選手の台頭は欠かせない。安芸は“矢野再生工場”となりそうだ。

 18年は1軍で1試合の登板だった島本が、今季は63試合で4勝、防御率1・67。プロ4年間で1軍登板は計9試合だった守屋も、57試合で2勝2敗、防御率3・00と奮闘した。

 2軍監督だった18年は、17年に大ブレークした桑原の例を挙げ、選手の背中を押してきた指揮官。「投手、野手も今年こんなはずじゃなかったというのもあると思う。本当に俺はみんなに可能性があると信じている。2軍選手だけじゃなくて、1軍にいる選手にもめちゃめちゃチャンスはある。それを信じてやりたい」。今秋も選手と対話しながら、課題や目標を明確にして成長を後押ししていく。

 14年連続のV逸の原因となった得点力不足改善や、ミス減少も今後の課題となる。今年1年の経験を踏まえて、自身も見つめ直す。「これでいいっていうことがあると、成長が止まると思うし、俺自身も変えないといけない、ダメな部分ももちろんあると思う」。05年以来、15年ぶりの優勝へ、指揮官自身も選手とともに成長していく。

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