ジョンソンで逆襲だ 奇跡G4連倒へ頼もし助っ人復帰 仲間、家族のため快投見せる

 「セCSファイナルS・第4戦、巨人-阪神」(13日、東京ドーム)

 再来日した阪神のピアース・ジョンソン投手(28)が12日、逆襲を狙うチームの力となることを誓った。夫人の出産に立ち会うため、5日に米国へ緊急帰国していた右腕。11日に再来日したばかりだが、ゆっくり調整している暇はない。復帰即実戦登板となるが、父として初めて立つマウンドで勇姿を見せる。チームはこの日、台風の影響で13日に順延された第4戦に向け東京ドームで汗を流した。

 巻き返しを狙うチームに頼もしい男が帰ってきた。クリスティーナ夫人の出産に立ち会うため一時帰国し、前日に再来日したジョンソン。戻って来たからにはやるしかない。ここまで勝ち進んでくれた仲間への感謝の思いとともに、父となり初めて立つマウンドでの躍動を誓った。

 「本当にチームに感謝したい。(出産に立ち会うことは)自分の人生の中で最高の瞬間だった。グラウンドでやれることは変わらないけど、自分のできることをやって貢献したい」

 レギュラーシーズン終盤、投手陣総動員でCS進出をつかみとった。日本一への挑戦権を手にし、迎えた大一番。戦い抜くためにも助っ人右腕の存在は欠かせなかったが、CSファーストS初戦の5日にやむなくチームを離れることとなった。

 現状、ここまでの短期決戦を総力戦で戦ってきた中継ぎ陣の疲労は否めない。そんな状況の中、今季防御率1・38と安定感抜群の助っ人セットアッパーが合流。矢野監督は状態を確認してからとしながらも、「先を考えても帰ってきてくれたっていうのは心強い部分もある。チームに戻ってきたというのでプラスがあるんで」とうなずいた。

 ジョンソンの戦闘態勢は整いつつある。11日の夕方に日本に到着すると、ユニホームに着替えて球場へ。一進一退の攻防を制し、望みをつないだ第3戦を観戦した。「向こう(米国)でも多少はやっていたよ」。復帰即登板に向け心身共に問題ないことを強調した。

 台風19号の影響で、CSファイナルS第4戦が13日に順延された。ナインとともに東京ドームで決戦に向けて汗を流した右腕は「個人的には帰ってきたところなので、休みで試合がないことはいいことだと思っている」。中止になったことをプラスに捉え、万全の状態を作り上げていく。

 CSファイナルSはアドバンテージを含め1勝3敗。日本シリーズに進出するためには勝ち続けるしかない。第1子の長男が誕生し、愛妻からは「仕事なので、頑張って。待ってるから」と送り出されたジョンソン。突破率0%は関係ない。勝利に貢献する快投を演じ、海の向こうで待つ家族に朗報を届ける。

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