メッセ昇格険し 五回四球から4失点…制球乱れて気持ち乱れた

 「練習試合、阪神10-4徳島」(12日、鳴尾浜球場)

 思い描いた青写真が崩れ去った。阪神のランディ・メッセンジャー投手(38)が12日、四国ILp・徳島との練習試合(鳴尾浜)に先発し、5回4安打4失点。6四球と制球に苦しみ、今季中の1軍昇格が厳しくなった。

 自制心は限界を迎えていた。変化球の制球に苦戦しながらも、立ち上がりから四回までは1安打投球を見せていた。だが、この日最後のイニングとなった五回に落とし穴が待っていた。

 連続四球と犠打で1死二、三塁とされ、続く打者に中前へ2点適時打。さらに四球を挟んで連続長短打で2点を追加されて一挙4点を失った。際どい球がボールと判定されることも影響したか、マウンドでは英語で何やらつぶやき、いら立ちを隠しきれない場面もあった。降板後は報道陣の取材に対し「ノー」と言っただけで、多くを語らなかった。

 変化球の精度が今回の課題であったが、平田2軍監督は「コースを狙い過ぎているところがある」と大胆さを求めた。1軍昇格に向けた万全の準備を整える登板で、まさかの4失点。あと2勝に迫る日本通算100勝達成も、1軍が残り12試合ということを考えれば険しい道のり。かつてのエースに、トンネルの出口が見えない。

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